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小説置き場。
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・女遊びの激しいグリーン とレッドがクリス呼び出し
・金の修行を手伝う銀

マフィアっぽいぱろ

「空き部屋、ねぇ。そんなのいくらでもあったのに」
「文句があるのか? レッド」
「いーや、お前が決めた事を疑ったりはしないよ、グリーン」
「……行ってくる」
「行ってらっしゃーい。今日は誰のところ?」
「さて、な」

「……クリス」
「お呼びですか? レッドさん」
「ぐ「グリーンさんの行き先を透視しろ、と言うのならお断りしますよ」
「そんな事言わずにさ、ね?」
「本題は何ですか?」
「……クリスってほんとあいつ並に石頭だよね」
「はぁ」
「さっきの新入りをシルバーと組ませるつもりなんだ。だから、よろしくね?」
「何をよろしくすればいいのか、ちゃんと教えてくれませんか?」
「指示した以上の事を成すのが優秀な部下ってもんじゃない?」
「勘違いしてあなたの意図と外れた事をしたくはないので」
「うん。おれはクリスのそういう賢いところ、嫌いじゃないよ。ゴールドの監視、よろしくね?」
「わかりました」

 *

「あの、シルバーさん……? 何してんだ……?」
「見れば分かるだろう。触っている」
「いやだから何で?」
「その方が動きを読みやすい。これは何だ?」
「ゴーグル。って臭いまで嗅ぐか!?」
「お前という存在を五感に刻み付けておく必要があるからな。……オレの場合は四感か?」
「いや知らねぇから。……ひぁっ!? なあ、味覚の! 味覚の意味はあるのか!?!?」
「正直に言うと舐めた時が一番分かりやすい」
「マジかよ……」
「体がほてってきてるな。興奮したか?」
「死ねっ!」
「断る」
「見えてねぇ癖に避けんじゃねーよこの糞シルバー!!」
「お前の動きが大振りで分かりやすいからだ。さて、訓練するか」
「……訓練って何すんだ?」
「オレと取っ組み合いの喧嘩をするだけだな。オレは体術しかできないし」
「へぇー。つーかさ、おれ相手なんだし目隠し取れば?」
「仕事の時は付けたままなんだ、訓練の時に外していてはオレの訓練にならん」
「おれでお前の訓練相手になるの?」
「わざわざオレに指導させると言うことは、上はオレとお前を組ませるつもりだろう。パートナーの動き方は出来る限り知っておいた方がいい」
「なるほど、ね。んじゃやりますか」
「ああ。まず最初に、受け身の取り方を説明しておく。しばらくはオレがお前を一方的にボコるだけだろうから早めに慣れておけよ」
「おいちょっと待てどういうことだよそれ」
「喧嘩のルールは簡単だ。殺さない事、再起不能な怪我をさせない事。腕がちぎれようが回復能力者の手にかかれば問題なく回復するから、後者はさほど気にしなくていい。前者については……お前にオレが殺せるわけないだろうしな」
「……そのルールのもと、お前は手加減無しで全力で来る、と」
「そういう事だ。目的は痛みに慣れる事。苦痛の中でも次の一手を考えられるだけの精神力を養う事。気絶しようが蹴り起こしてやるから安心しろ、ゴールド」
「拷問か、拷問なのか……??」
「怖いか?」
「誰が」
「じゃあいい。始めるぞ」

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