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小説置き場。
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「ちっ……シルバー、俺はここで足止めすっからそいつら逃がせ!」
「わかった。気をつけろよ」

「大丈夫なんですか、置いていって」
「心配するな。適当に時間を稼いだら追いついてくるだろう」
「ちゃんと僕たちのいる場所、わかるのかなぁ」
「ルビー」
「なんですか?」
「あいつは、そこまで馬鹿ではないぞ」

「……敵か。下がってろ」
「!? シルバーさん、上ッ!」
「!」
「おおっと、ナイスタイミング俺! さっすが~」
「どうして天井突き破って出てくるの、ゴールド……」
「え? んなもん、そこに床があるからだろう?」
「今ので確実に居場所がバレた。早く出るぞ。どっちだ、ゴールド」
「んーと……真っすぐだな、こりゃあ。壁ぶち抜けば早いぜ」
「それと、今憑依は危険だ。お前今もピチューを憑かせてるだろ」
「なんかあってもお前ならなんとかできるだろ」
「容赦はしないぞ」
「知ってる」

 ゴールドは空間把握能力が高い感じ。

 *

「うるせぇ馬鹿弟が」
「ゴールドに馬鹿って言われたら終わりだね。っていうか、いい加減弟弟って連呼するのやめてくれない?」
「でもお前俺の弟だろ」

 *

「あーもー、だから違うってシルバー!」
「む。パスワードを入力するんじゃないのか」
「それはさっきの話! こっちはまだパス割れてないじゃん。まぁ、同じパスかもしれないけどさぁ」
「……ということはまたハッキングか?」
「そゆこと」
「ところで……前から疑問だったんだが、どうしてクリスにだけ敬語なんだ?」
「え、……なんとなーく?」
「大方ルビーが俺にタメ口きいてるの見てタメだと思ったんだろ、お前」
「な、なんでここで割り込んでくるんだよゴールド!!」
「ガラクタ弄りに夢中なお二人さんに飯の連絡だよ、ほらさっさと来い」
「ガラクタって何だよ! お前がロクに扱えないだけだろー!」
「はいはい。お前は取り合えず年上に対する口のきき方ってやつを覚えよーな」
「今日は何だ?」
「カレー!」
「またか」
「しゃーねーだろ、昨日作りすぎたんだからよ」
「シルバーはムカっとこないわけ?」
「この程度でいらついていたらキリがない」
「わー達観してる……」
「おいどーゆーことだよシルバー」
「お前の喋り方は万人に平等に横柄だということだ」
「こむつかしー言い方して俺を馬鹿にしてるのは分かった。殴らせろ」
「馬鹿にしている? 事実を指摘しただけだろう。お前の知能レベルにとっては難しすぎたかもしれないが」
「むかつく! とりあえずお前むかつく!」
「そう思うのなら言い返せるくらいの語彙を身につけたらどうだ」
「はん、もう手遅れだぜ!」
「開き直るなこの阿呆が」
「ちょっとゴールド、あんたシルバーとエメラルドくん呼ぶのにどれだけ時間かかってるのよ!」
「うわ、クリスさん怒ってる……」


 *

「やってくれんじゃねーか……。ルビーは俺の大事な弟だぜ? なぁ兄貴」
「あぁ」
「それじゃあ、力貸してくれると!?」
「当然だ」「当たり前だ!」
「二人とも、ありがとうったい!」
「つーわけでシルバー、クリス。俺はちょっとヘマやらかした弟の面拝んでくるわ。だからお前らとはここで……」
「ちょっとゴールド、何言う気よ」
「俺達も手伝おう」
「頼ってくれた方が嬉しいわ」

 *

「あーあ、あんた捕まっちゃったわけ?」
「……認めたくないけどね。君は?」
「オレも同じ! 大事な友達が人質に取られちゃって、仕方なく協力してるわけ」
「それ僕に話して大丈夫なの?」
「あんたが余計な事話さなければ大丈夫だよ。それじゃあ、オレは見回りに戻らなきゃ。じゃあね」

 *

「何、が起こったんだ……?」
「あんたが『憑依』させているポケモンに干渉して、あんたの意識を乗っ取らせたんだ。それにしても凄い相手だったね。知り合いっぽかったけど?」
「一人は僕の兄だった。後の二人は知らないよ」
「後の二人? さっきの相手は二人じゃなかった?」
「いや、三人だった。気配を隠して二人をサポートしている人がいたよ。ところで、提案なんだけど」
「なに?」
「さっきのうちの一人は確実にここに来るよ。君はその混乱に乗じて人質を助けるつもりなんでしょ? ここは一つ、手を組まないかと思ってね」

 *

「一つだけおにーさん達に注意しておくよ」
「何だ……?」
「『憑依』だけは今のうちに解除しておくんだね。そうじゃないと、彼みたいな事になって鬱陶しいから――もっとも、憑依無しでどこまで戦えるのか、オレにはよくわかんないけどさ」

「彼を助けたいならオレに付いておいでよ」

 *

 ラティ兄妹がサカキの組織に捕らえられる
  ↓
 ラティのテレパシーを用いて憑依しているポケモンを凶暴化させる事が可能に。特に召喚士を攻撃するように。
  ↓
 ラティ奪還の為にラルドが組織に潜入
  ↓
 MBを持ってるサファが襲われ、守るためにルビーがサファをRURUのテレポートでゴールドの元へ転送。ルビーは組織の手に落ちる
  ↓
 サファ、ジョウト組に助けを求める。ルビーはラルドと協力体制をとる。
  ↓
 操られルビーがジョウト組の前に現れ戦闘
  ↓
 紅奪還。操りの後遺症のために翠が紅に同行することに

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