小説置き場。
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・永遠の愛は誓えない
「ゴールド」
不意に名前を呼ばれたかと思うと、シルバーがオレを抱きしめる。
なかなか自分からオレに甘えてこないあいつが、だ。
嬉しいと言えば嬉しいのだが、正直言って意外すぎてどう反応すればいいのかわからない。
「ゴールド」
オレの首筋に顔をうずめたシルバーのくぐもった声が響く。
その震えた声に、縋るような抱きしめ方に、ああこいつ不安なのか、と漠然と思う。
シルバーの頭に腕をまわして、もう片方の手は背中にまわして。
あやすようにトントントンと叩くと答えるようにシルバーの腕の力が増す。
本当にどうしたんだこいつ。可愛すぎる。
「シルバー。何か、あったか?」
「……何も」
「じゃあどうしたんだよ、急に」
「怖く、なったんだ」
「何が?」
「オレたちは、いつまでこうしていられるのだろうと」
「…………」
答えられなかった。
無意識のうちに考えないようにしていたこと。
いつかは、オレも、シルバーだって結婚して、お互いに家庭を持つようになるのだろう。
その時には多分、オレたちは今と同じ関係ではいられない。
離れたくない。けれど、そんなオレのわがままよりも優先させなければならないことは、きっとある。
思わず腕に力が篭った。
「好きだ、ゴールド。いつかこの想いが失われてしまうとしても、それでも今は、本当に、お前だけを……っ」
「……わかってる、シルバー」
オレもあいしてる、と囁いた。
「ゴールド」
不意に名前を呼ばれたかと思うと、シルバーがオレを抱きしめる。
なかなか自分からオレに甘えてこないあいつが、だ。
嬉しいと言えば嬉しいのだが、正直言って意外すぎてどう反応すればいいのかわからない。
「ゴールド」
オレの首筋に顔をうずめたシルバーのくぐもった声が響く。
その震えた声に、縋るような抱きしめ方に、ああこいつ不安なのか、と漠然と思う。
シルバーの頭に腕をまわして、もう片方の手は背中にまわして。
あやすようにトントントンと叩くと答えるようにシルバーの腕の力が増す。
本当にどうしたんだこいつ。可愛すぎる。
「シルバー。何か、あったか?」
「……何も」
「じゃあどうしたんだよ、急に」
「怖く、なったんだ」
「何が?」
「オレたちは、いつまでこうしていられるのだろうと」
「…………」
答えられなかった。
無意識のうちに考えないようにしていたこと。
いつかは、オレも、シルバーだって結婚して、お互いに家庭を持つようになるのだろう。
その時には多分、オレたちは今と同じ関係ではいられない。
離れたくない。けれど、そんなオレのわがままよりも優先させなければならないことは、きっとある。
思わず腕に力が篭った。
「好きだ、ゴールド。いつかこの想いが失われてしまうとしても、それでも今は、本当に、お前だけを……っ」
「……わかってる、シルバー」
オレもあいしてる、と囁いた。
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