小説置き場。
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〇カルチャーショック(パロ設定ジョウト組)
「シルバー、耳かきしてあげようか?」
「あぁ……頼む」
*
「ええええ!? お前ら、膝枕に耳かきって、え、え、マジかよ!?」
それでデキてないなんて!?
「うるさいっ」
「昔からよくしてたわよ? はい、反対向いてシルバー」
「だって反対向いたら確実にクリスのむn」
「ゴ ー ル ド ?」
「すんませんもう何も言いません」
*
後日。
「シルバー、耳かきしてあげようか?」
「い、いや……いい、自分でする」
*****
どこがパロってシルバーとクリスが昔からの知り合いなところ。クリスは照れるシルバーを可愛いと思いつつも少し残念に思ってればいい。
〇責任取りやがれ(金銀)
最近は街中で可愛い子を見ても何とも思わなくなってしまった。男としてこれはどうなんだ。そもそもお前がかわいすぎるのがいけないんだ。だから、
「責任取りやがれこのばかシルバー!」
「……その台詞はむしろ(こいつに啼かされている)オレがお前に言うべきだよな?」
*****
責任をとるのは男の仕事。
〇夜行バス(金銀/現パロ)
完全消灯し、カーテンを締め切られたバスの車内というのは不思議なものだった。カーテンの布に高速道路を照らし出す電灯の光が映し出され、隙間から入り込んだ光だけが車内をうすぼんやりと照らし出す。バスの走行音に満たされた車内には寝苦しそうに動く人はいるものの、話し声はしなかった。雨が窓を叩く音が嫌に響く。隣からは、穏やかな寝息。
シルバーだ。
そこにいるのが当然のように隣に座っているゴールドの想い人は「酔うから」と消灯前から早々に眠りについていた。一方ゴールドはいつまでたっても眠れそうにない。いい加減寝ないと、翌日が辛いだけだというのに。
本来は綺麗な赤銅色に見えるはずのシルバーの髪は、今は明かりがないおかげでゴールドと同じ黒色に染まっていた。ゴールドからすればそれだけで別人のようにも思えるのだが、不安になって顔を覗いてみるとやはりいつも通りの整った造作がそこにはあった。
ゴールドが普段なら絶対に見せないような無防備な素の表情をじっくりと堪能していると、僅かながらにバスの風を切る音が大きくなって一段とカーテンのスクリーンが眩しくなった。外よりもトンネルの中の方が明るいというのは不思議なものだ。
急に差し込んだ光がシルバーの色素の薄い肌から更に色みを奪う。それはとても不吉なことのように思えた。青白い肌のシルバーが、まるで死人のようにゴールドには見えて――。
「……何だ」
伸ばした手が、シルバーに届く前に止まる。異様なまでにシルバーが気配に敏感なのを忘れていた。起こさないように細心の注意を払っていたはずなのに。銀の瞳がゴールドを射抜く。シルバーが自分を見てる。彼の意識の中に自分がいる。それだけでゴールドには喜びが込み上げた。宙に止めた手をシルバーの頬にまで伸ばした。
大丈夫、温かい。
「シルバー、耳かきしてあげようか?」
「あぁ……頼む」
*
「ええええ!? お前ら、膝枕に耳かきって、え、え、マジかよ!?」
それでデキてないなんて!?
「うるさいっ」
「昔からよくしてたわよ? はい、反対向いてシルバー」
「だって反対向いたら確実にクリスのむn」
「ゴ ー ル ド ?」
「すんませんもう何も言いません」
*
後日。
「シルバー、耳かきしてあげようか?」
「い、いや……いい、自分でする」
*****
どこがパロってシルバーとクリスが昔からの知り合いなところ。クリスは照れるシルバーを可愛いと思いつつも少し残念に思ってればいい。
〇責任取りやがれ(金銀)
最近は街中で可愛い子を見ても何とも思わなくなってしまった。男としてこれはどうなんだ。そもそもお前がかわいすぎるのがいけないんだ。だから、
「責任取りやがれこのばかシルバー!」
「……その台詞はむしろ(こいつに啼かされている)オレがお前に言うべきだよな?」
*****
責任をとるのは男の仕事。
〇夜行バス(金銀/現パロ)
完全消灯し、カーテンを締め切られたバスの車内というのは不思議なものだった。カーテンの布に高速道路を照らし出す電灯の光が映し出され、隙間から入り込んだ光だけが車内をうすぼんやりと照らし出す。バスの走行音に満たされた車内には寝苦しそうに動く人はいるものの、話し声はしなかった。雨が窓を叩く音が嫌に響く。隣からは、穏やかな寝息。
シルバーだ。
そこにいるのが当然のように隣に座っているゴールドの想い人は「酔うから」と消灯前から早々に眠りについていた。一方ゴールドはいつまでたっても眠れそうにない。いい加減寝ないと、翌日が辛いだけだというのに。
本来は綺麗な赤銅色に見えるはずのシルバーの髪は、今は明かりがないおかげでゴールドと同じ黒色に染まっていた。ゴールドからすればそれだけで別人のようにも思えるのだが、不安になって顔を覗いてみるとやはりいつも通りの整った造作がそこにはあった。
ゴールドが普段なら絶対に見せないような無防備な素の表情をじっくりと堪能していると、僅かながらにバスの風を切る音が大きくなって一段とカーテンのスクリーンが眩しくなった。外よりもトンネルの中の方が明るいというのは不思議なものだ。
急に差し込んだ光がシルバーの色素の薄い肌から更に色みを奪う。それはとても不吉なことのように思えた。青白い肌のシルバーが、まるで死人のようにゴールドには見えて――。
「……何だ」
伸ばした手が、シルバーに届く前に止まる。異様なまでにシルバーが気配に敏感なのを忘れていた。起こさないように細心の注意を払っていたはずなのに。銀の瞳がゴールドを射抜く。シルバーが自分を見てる。彼の意識の中に自分がいる。それだけでゴールドには喜びが込み上げた。宙に止めた手をシルバーの頬にまで伸ばした。
大丈夫、温かい。
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