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小説置き場。
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・アッシュとヴァンの考察
・アクゼリュス崩落
・続き×2


ルークが超振動発動(洗脳)→双子が止める→アッシュが落とす
という流れでいくか。
ルークの双子に中途半端に止められた超振動だとアクゼリュスが他の大陸を巻き込んで崩落してしまうので、アッシュが自分の意思でアクゼリュスを消滅させます。崩落というよりかは消滅。自分達がいる地面以外は人もろとも消してます。一瞬自分が本当に大量殺戮兵器となることに躊躇いを覚え、でも他の大陸の崩落が起きた場合の犠牲を計算して覚悟を決める。最善でも無ければ次善でもない、ただ最悪でないだけの行為をする覚悟を。
アッシュがどこでヴァンの目的を看破したのかを考えないとなぁ。

レプリカルークと出会う前にハイトと話した影響で、アッシュにはレプリカルークを憎む気持ちはありません。むしろあったのは哀れみとか、自分が逃げた責任を他人に負わせた後ろめたさ。アッシュは十分に王族としての責任感はあったけど、それでも数々の苦痛を伴う実験には耐えられなかった。国の為に身を捧げられるほどには自己犠牲精神は強くなかった。だから誰よりも信頼し、尊敬していたヴァンに弱音を零す。もうここから逃げたいと。


幼いヴァンもまた、フォミクリーによる擬似超振動の実験体だった。ヴァンは家族が好きだった。主人であるガルディオス家も好きだった。だから、辛い実験を嫌がることはできなかった。自分が拒否すれば、ガルディオス家に迷惑がかかる。ガルディオス家当主に辛い顔をさせながら自分に命令をさせたくはなかった。だから、耐えた。それが大好きな皆の為となるのを知っていたから。
それなのに、ヴァンは自分の手で大好きだったホドを滅ぼした。自分の意思など関係なく、強引に殺させられた。人々の断末魔の叫びを聞いた。世界の軋む、音を聞いた。
ヴァンは第七譜石の中身を知っていた。世界が滅ぶと詠まれていることも、ユリアの望みがその結末を覆す事だとも知っていた。だがユリアシティで知った現実は、それとはかけ離れていた。預言の結末を知らず、未曾有の繁栄の為に預言を盲信する人々。そんなものの為にホドは生贄に捧げられたのか、預言なんかが存在するから自分はホドを滅ぼさなければならなかったのか。そう思うと預言にもそれに従う人々にも絶望した。
世界は、変わらなければならない。
ヴァンはそう確信した。

*****

「「ルーク!」」
 寸分の狂いもない同じ声が、ユニゾンで放たれた後。ルークの手に互いの手を重ねて二人は音を聞く。ルークの奏でる刃のように澄み切った第七音素の中に、微かに聞こえるお互いの音を繋げ合わせる――!
 強烈な音の奔流の後、訪れる無音、光。その中で確かに、ルークは聞いた。


――お前におれの持っていた全てのものをやるよ。

――お前はルーク・フォン・ファブレだ。

――お前がルーク・フォン・ファブレだ。

――いらなければ捨ててもいい。だから、だから……


――お前だけは、間違ってくれるな……!


 そう言って、左手を握りしめてくれたのは、赤い髪の、自分と同じ瞳の、


 光が、止む。
「ふむ……完全とはいかなかったか。だが、結果は変わらん。私としてはどうしてお前が生きているのか知りたいのだがな」
「僕だって知りませんよ、そんな事」
 超振動を起こした反動で体が動かない。ヴァンが指笛を吹くと、アリエッタの魔物が二体空から現れる。その一体にヴァンは跨がり、もう一体は、イオンに向かって下降する。
「っ! イオン!」
 レックが叫ぶが、想いに反して体は動かない。くわえられたイオンがヴァンの後を追って上昇する。
「ヴァン! どういうつもりですか! 降ろしてください!」
 ヴァンとイオンが空に消える中、三人がいる場所が振動を始める。
 ティア、ジェイドといった残りのメンバーを引き連れてアッシュが入って来たのはそのすぐ後だった。
 アッシュが宙を睨むと、段々と眉間に皺が寄っていく。そのまま地面に倒れこんでいる三人に視線を移した。
「おい、何があったのか正確に話せ」
「……君が、ルークだね」
 ハイトが静かに問いかける。アッシュはそれに頷いた。
「お前は、ハイトか」
「うん」
「何があった?」
 アッシュが自然とハイトの名を呼んだ事に周囲は意外そうな顔をしたが、ハイトの話を聞くうちに強張ってきた。
「ヴァンが障気を中和するだのなんだの言って、イオン様にダアト式封呪を使わせた。中に入ったヴァンは今度はルークに超振動を使わせた。やっとそこでヴァンがルークを利用するつもりだと気付いて、僕とレックの超振動でルークの超振動を打ち消した。でもヴァンは満足したみたいで、イオン様を連れてどこかに飛んでいった」
「くそっ! そういうことか!」

*****

上の続き。
この時点でパッセージリング? だかなんだかの表示でルグニカ大陸を巻き込んでアクゼリュスが崩落することにアッシュだけは気づいてます。それで超振動でアクゼリュスを消滅させるのだけれど、その触媒に使ったのがルークの髪。要するにルークの断髪はここ。アクゼリュス消滅とは言いますが、ローレライの剣無しで、しかもルークと双子の超振動のせいで肝心の第七音素不足、となると流石のアッシュでも完全には消滅できません。大陸からアクゼリュスを切り離すくらいの大雑把な感じ。(そうじゃないとタルタロスまで消してしまうことに今更ながらに気づいた。)アクゼリュスのパッセージリング自体は完全には壊れていないので、崩落のスピード自体はゆっくりです。でも生存者はセフィロト周辺にいたパーティーのみ。なぜならアッシュが殺したから(オイ 

上の補足。
ヴァンはアッシュや他のPTが来る前に撤退してます。だからアッシュが地下にいることも知らなくて、当初の予定通りイオンを連れ去ってます。このことによってヴァン達の動きにどのような変化があるのかはまだ考えきれてない(だから変わる可能性もある)。あとアッシュがどこまで知ってるか、ですが外殻大地の事は知ってます。アッシュは詠師だから。それと被験者イオンのお気に入りだったので結構教えられてると思います。

*****

そんなこんなで断片。

「詳しく説明してる時間は無い。そこをどいてくれ」
 歩み寄ってくるアッシュをまっすぐに見つめながら、ハイトは静かに言う。
「信じるよ、ルーク」
「ああ」

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