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小説置き場。
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・ハイト→バチカルで加入(ナタリアの少し前)
・レック→ケセドニアで加入
・障気はレプリカの体には害がきつすぎるというわけでバチカルにレックを置いてきたハイト。二~三日は昏睡するような検査を指示してさっさと出発。どうせ追いかけてくるのは分かってたから、まっすぐに自分の所に来るように自分の居場所が分かる眼鏡は置いてきた。けどザオ遺跡で結構時間を食ってケセドニアであっさり合流される、と。レックは海上封鎖が解除されたあとに定期船であっさりケセドニアまで来ています。



「ハイト!」
 聞き覚えのありすぎる声に思わずハイトの足が止まる。ハイトと全く同じ声に、一緒に歩いていたメンバーも首を傾げるが、そんなものは無視だ。いずれ分かる。だけどこんなにも早いとは思わなかった。砂漠を徒歩で横断したのがいけなかったのか。当然だ。船でここまで来るほうが数日は早い。
 走って来たのはハイトのそっくりさんだった。本当はそっくりどころではない程度には似ているのだが、今は外見のちぐはぐさのせいでそうは見えない。ハイトとは打って変わった純粋な嬉しさを示す表情に、背中でぴょんぴょん跳ねる長い三つ編み。活動的な様子が目に見えて分かりそうだというのに何故かかかった眼鏡が、不釣合い極まりない。だがハイトより数歳は幼いと感じさせる雰囲気は持つものの、身長も体格もハイトとぴったり同じだった。その彼が、何の躊躇いもなくハイトに飛びつく。
「置いていくなんてひでーよ! ハイトのバカ! アホ! ドジ! マヌケ!」
「……はじめ二つはいいとして、おまえにドジだのマヌケだのは言われたくないなぁ」
 少しよろめきながらも上手く飛びつかれた衝撃を地面に流したハイトは、飛びついてきた頭を軽く撫でながら目を点にしている同行者達を見回した。
「すいません、一人追加でいいですか?」

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