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小説置き場。
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「何、してるんだ?」
「ハイトとレックの墓参り」
「だがお前は……」
「うん、生きてる。僕の中にハイトの記憶もレックの記憶も、感情も、全て残ってる。でも、『僕』がこうして存在する以上、二人は死んでしまった」
「そう、か……」
「でも二人は生きている」
「おい」
「僕の中に」
「……結局のところ、お前はお前、ハイトはハイト、レックはレック、……そういうことか」
「僕にもよくわからない。僕は僕を定義しない。アッシュがそう思うのなら、そう思えばいいんだと思うよ。僕は僕だけど、多分ハイトにもレックにもなれるから」
「そんなことはねぇだろ。ハイトはレックを知らなかった。レックはハイトを知らなかった。どちらも知ってるお前が、どちらかになることはできねぇ。お前はお前だ、レックハイト」
「そっか。そう呼ばれると、なんだかくすぐったいな」
「自分の墓参りは終わったか?」
「うん、もう終わり。付き合ってくれてありがとう、アッシュ」


(100104)
 もしハイトとレックで大爆発が起こったら、の話。当家のアシュルクは完全同位体ではないので赤毛には大爆発は起きてないです。レプリカsをどうやって生かすかを考え中。ハイトとレックに関しては大爆発で統合されちゃうかもだけど。

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