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小説置き場。
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ストレイライズ大神殿に向かってるくらい。
ルーティとマリーの存在が華麗にスルーされてますがお気になさらず。


 天気は快晴。気温も良好。風は穏やかにこの陽気を包み込むように流れ、アレクの頬を撫でた。
 こんな日はつい顔が緩む。

 アレクの前方で気分までも緩みきった鮮やかな金髪が大きな伸びをした。

「なんかピクニックにでも行きたくなる天気だよなぁー」

 まさか罪人として頭に致死量の電流が流れる装置をつけている人間とは思えない暢気っぷりだ。重大任務を任されて気が立っているリオンが聞いたら無言で電流か、その麗しい口から強烈な皮肉が浴びせられることだろう。まぁ、この純真培養でかつ頑丈な田舎物にはどちらにしても大したダメージにはならないのだろうが。そう思っていたからアレクはそれに返したリオンのああ、という言葉に面食らった。ぎょっとして隣を歩くリオンを見遣る。

「まるで貴様の頭の中のようだな」

 リオンはリオンだった。だが、それを上回る者がいた。

「そうかなぁ、俺はこの髪みたいな天気だなって思うけど。ほら、太陽みたいな色だろ?」

 皮肉を見事にスルーした返答にリオンは沈黙。というか沈没というか。その鮮やかな手際にアレクは久しぶりに大爆笑した。

「どうしたんだよ、アレク?」
「いんや、なんでもない。あー、お前って最高だよ、スタン」

 変な奴、とスタンは言って再び自分で始めたピクニックの妄想を再開させる。
 さっき初めてアレクがスタン、と名前で呼んだことなど、この青年は気付いていないのだろう。

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