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小説置き場。
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アレクとシャルを雑談させてみた。
どんどん設定ができあがっていく不思議。あと途中でぶったぎりすぎ。


「今日の演習が突然中止になったんだ」

 アレクの部屋にやってきたシャルティエは開口一番にそう言った。
 手には支給品のワイン。ただの下っ端工兵隊隊士であるアレクにはなかなか手の届かない代物である。嗜好品の類は部下を持つような人間でないと手に入らないのだ。
 シャルティエは勝手知ったる他人の部屋とばかりにアレクのベッドの下からテーブルを引き出しにかかる。アレクはグラスをとりだそうと戸棚の方へ向かった。

「知ってるよ。俺も昨日から用意に借り出されたってのに、何があったんだか」
「やっぱり知らない? そっちの隊長が上層部に呼ばれたらしいけど」
「ハロルドが?」

 グラスが見あたらなくて湯呑みを二つ手に取ったアレクがシャルティエの方を振り返る。

「あくまでも噂では、だけどね。というかそれで飲むの?」
「俺の部屋にワイングラスなんて高尚なものがあるわけないだろ」
「まあそれもそうだよね。僕も持ってないし」

 折りたたみ式の脚を立てながらシャルティエが肩を竦める。器用なものだ、と思いつつアレクは湯呑みをテーブル――いわゆるちゃぶ台――の上に置いた。

「お前は確かマイナード少将と同室なんだろ?」
「そうそう。一応遠い血縁にはあたるから、多分その配慮なんだろうとは思うんだけどね……」
「遠いって、どれくらい?」
「僕のひいおじいちゃんと少将のひいひいおじいちゃんが同じ、くらいかな」
「もっと分かりやすく言えないか?」
「僕のはとこの子供が少将」
「ほぼ他人だな」
「僕もそう思う」

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