小説置き場。
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なんか何時ぞやに上げたのと内容が被っている気もしますが。
上から、
世界樹2の設定・リオン夢?・十二国記設定・オリジ(姫様と女従者)・TOI学パロ・TOD2夢?
ナズナ …ブシドー♀
「シリウス」のリーダー。癖の強いメンバーに手を焼いている。まとも。結構強か。
「クレストさんそっちは来た道です!イリス、体力は大丈夫?」
ファイ…ちょっと苦手だけどいい人
クレストさん…放っておけない
イリス…妹みたい
ハリー…大事な仲間。もちろん皆も
ファイ …ソードマン♂
人を食ったような言動をとるが基本的に誠実な人柄。
「それで? どうするんだよ、リーダーさんよ」
ナズナ…頑張ってるよな
クレスト…何考えてるかわからない
イリス…妹?
ハリー…馬鹿
クレスト…レンジャー♂
無口。実はボケ(多分)。レンジャーのくせに方向音痴。甘い物が好き。
「俺は…肉が食いたい」
リーダー…おもしろい
ファイ…真面目
イリス…
ハリー…あれくらい騒がしいのも一人は必要
イリス …メディック♀
パーティーの生命線。純真無垢(?)だがたまに黒い。
「もぅ…これ以上騒いだらその口、縫うからね」
ナズナ…ちょっと口うるさいけどお姉ちゃんがいたらこんなかんじかな
ファイ…素直になればいいのに
クレスト…よくわかんない。全然喋らないし
ハリー…愛すべき馬鹿だよね
ハリー …アルケミスト♂
お調子者。ナズナに一目惚れしてギルドに加入。
「ナズナさん…ッ!!」
ナズナさん…大好きです!!
ファイ…すぐに水を差すんだよな
クレスト…なんであんなに喋らないんだ?
イリス…なにかとかしましいやつだ(でも逆らえない)
アイサ …パラディン♀
カノン …ガンナー♂
ガンナーとしては修業中の身で、狙いを定めるまでに時間がかかる。
コロン …バード♂
パーティーの癒し系。ふんわりほんわか純真無垢(イリスなんかより遥かに(どういうことそれ?byイリス)本業は歌うことだが戦闘では弓を使用。クレストにやたらと懐く。強運の持ち主。精神年齢がイリスと近いためか、イリスにだけは呼び捨て&タメ語
「クレストさんクレストさん、また弓教えてくださいね!」
キキ …ドクトルマグス♀
「なんだかんだ言って、クレストさんが一番戦闘不能にならないんだよね」
「なんでなんだろうね?」
「野性の勘…?」
「うーんなんかそれ違う気がする」
実話ネタ。超序盤のうちは経験値一番多いのがクレストでした。
「お前ら…俺が戦闘不能だってのに探索を進めやがって」
「ごめん、ファイ!」
「あたしがまだリザレクション使えないからだよね…」
「…所持金4円」
「クレスト、それは言うな…むなしくなってくる」
実話ネタ2。戦闘不能の回復にはお金がかかる。宿屋に泊まるのにもお金がかかる。
「私たち、ちょうど今パラディン探してたの。アイサが仲間になってくれて本当に嬉しい」
「(絶対あれクエストの為だよね…)」
「(間違いないだろ。俺達金欠だしな)」
実話ネタ3。クエストでパラディンが必要になったので作成しました。ついでにガンナーも。
「クレストさんクレストさん! また弓教えてください!」
「…ああ」
「なーんかコロンって…癒しだね」
「…苦労してるね、ナズナ」
妄想ネタ。我が家のバードはクレストのお下がりの弓使ってます。
「うげっ。クレスト、なんだよそれ…」
「ケーキ」
「…それは見ればわかる。全部一人で食うのか?」
「ああ。美味い」
「「((甘党だったのかこいつ…))」」
妄想ネタ2。堪えきれなくて蟻塚の蜜に手を伸ばすクレスト…
「ねぇ、誰が先頭行く…?」
「あたしは回復役だし、万が一のこと考えたら無理だよねぇ」
「お、俺はあんな矢、何があっても避けられないぞ。ちゃんと避けられる奴が行くべきだ」
避けられる奴=クレストに視線が集中。
「…俺は死にたくない」
「し、死ぬの決定!?」
「もうやめようぜこんな不毛な会話…」
妄想ネタ3。パラディンで通れるところにて。
「皆!朝日が!」
「やっっと帰れる…!!」
「……(嬉しそう」
「長い三日間だった…」
「皆、ごめん!帰るのは採取してから」
「「「えー!?」」」「……」
実話ネタ4。地獄の三日間魔物を狩り尽くすクエストにて。
「そんなぁ!?アイテムを捨てるなんてもったいないことできないよ!」
「かと言ってこんなに荷物抱えて戦闘なんかできないだろうが。まだ後二日もあるんだろ?」
「そうなんだけど…ううっ、こんなにいっぱい交易所で売ったら、何円になるんだろ…」
実話ネタ5。泣く泣く捨てました。
「…ぺっ!苦っ!」
「あー食べなくてよかった」
妄想ネタ4。一人で噛り付いて失敗するファイ。
*****
リオンがくるくると梓の髪を弄ぶ。
「リオン…髪がぐちゃぐちゃになっちゃう」
「そんなこと気にするやつはいない」
「あたしが気にするの」
リオンの手をなんとか髪から離させようと梓は後ろに振り向く。その動きを読んでいたリオンはぱっと手を離した。
「ねえリオン、今日暇?」
「午後から任務だ」
「そっかぁ…せっかくデートしようと思ったのに」
「そんな暇がお前にあるのか?」「失礼な。使用人にだって休みはあるんだから」
「その割りにはその休みとやらを見たことがないな」
「だから休むんだって」
「明後日だ」
「はい?」
「だから僕の任務が入っていない日だ」
「うん、わかった。その日にお休みとらせてもらうね」
「アズサ…時間だ。行ってくる」
リオンが梓の髪の一房に口づける。その気障な仕種が妙に絵になって、
「落ち着けって、リオ!」
「お前まで僕の邪魔をするのか?」
リオンの顔に酷薄な笑みが浮かんだ。やっと掴みかけていた、リオンが本当に心を休める場所。またしてもそれをヒューゴの手によって奪われて、リオンはもう何も信じられなかった。唯一の例外だと信じていたシャルティエにも裏切られて、その思いはより頑なになっていく。マリアンを危険に曝そうとするヒューゴに対して目の前が真っ赤になるほどの怒りを覚えた。そして言いなりになるしかない自分が許せなかった。なにもかもが馬鹿馬鹿しくなった。
*****
「俺が…王」
「その通りです」
「少し…考えさせてもらえないか」
海客で陽子と同じ時代に育つ。10才の時に蝕にあい、陽子より昔の巧へ流される。初めの村で住民に殺されかけたのでその住民に手をかけて逃げる。そうしていくうちに、無口なふりをして街に入り言葉を覚える。段々と世の理を知り、言葉に不自由しないために仙になることを決意して勉学に励み、見事仙に。王に長年仕えるがその王が倒れ、その次が本編にでてきた王。荒れ果てた宮の中で縞麒の誕生を知り、昇山者の随従として登ったところ王に選ばれる。本人は以前の罪の意識や責任の重さに尻込みするも、最終的には決意し、王となる。
*****
「ふふふっ。普通男女の主従といったら恋愛を想像するだろう?だがそれは、僕等に関しては全くの無縁の言葉さッ」
「キモいわよ。何言ってるのあんた」
「なぜならそれは――僕が女だからだ!」
「だから誰に向かって言ってるのよ」
「ふふふ…姫、そう照れることはない」
「誰が何で照れるのよ!」
「君のことは、何があっても僕が守る」
「あんたの顔とそういう行動があらぬ誤解を生むのよ。わかってる?」
「ねぇ、どうしてあたしに仕えるの?」
「どうしてとは、異なことを言うね。何かあったかい?」
「――べつに。ただ、不思議に思ったから」
「僕は僕のことを、『性格に難があるがそれ以外は優秀な従者』だと思っている」
「随分適切な認識ね」
「そんな僕が仕えることを唯一認めた主が君だ。もっと自惚れていいと思うよ」
「そう言われても――あたしはその仕えることを認めた理由が知りたいわ」
「ふふふ。ごまかされてはくれないね。
――どうしても理由が必要かい?」
「またそうやって耳元で囁く。いいわ、別に。なんだか妙に弱気になっていたみたい。このことは忘れて?」
「仰せのままに」
*****
「あっれ、ルカじゃん。なんでお前こんなところにいるんだ?」
「なんでって…それは、僕がこの学校に入学したからで…」
「はぁ!?お前だったらもっといいトコに行けるだろーが!」
「この学校が一番家に近かったんだよ」
「だからって、さ……あーもうお前という奴は」
「あ、そろそろチャイム鳴りそう。僕もう行くね」
「ってオイ!待てよ、ルカ!」
イノセンス学園パロ。ルカ1年生スパーダ3年生。
ルカは好成績
*****
「冗談だろ…」
こんな状態でアタモニ神団員に見つかったら、間違いなくアレク達が壊したと誤解される。どれだけ説明しても聞き入れてはくれないだろう。近寄ったらタイミングよくレンズが砕けて中から女の子? 一体どこの物語の世界だ。アレクでもあまり信じたくないのだ。そしてこんな事態を引き起こすカイルの才能を改めて思い知らされた。アレク一人でここを訪れてもレンズは割れなかったに違いない。そう考えたらレンズを割ったのはカイルなのかもしれなかった。だが、悪気があったわけではあるまい。そもそも、カイルだけがここを訪れてレンズを割ってしまっても捕まることはなかったのだ。別段神団側はこの遺跡を立入禁止などにしたりはしていなかったのだから。
当の本人はいつにも増して楽しそうだ。兄貴分の方はというとそんなカイルに対して呆れてはいるものの、自分達が置かれている状況を理解してはいないようだ。
「あーもうホント、どうすっかな…」
思わず天を仰ぐ。鬱蒼と茂りすぎた木々の隙間から憎々しいまでに暢気で平和な空がアレクを笑っていた。畜生、いくら自分とは関係ないからといっても酷くないか。アレクは空に散ったかつての相棒に悪態をついた。
それにしてもヒューゴ邸に地下なんかあったのか。まぁあってもおかしくはないか。でもなんの為に? 一時期はアレクが住んでいた場所なだけに疑問はつのる。もっとも、いわゆる現実逃避というものだったが。
なんで俺がこんな目に…とすやすやと眠っているカイルとロニを恨めしげに睨む。それから視線をふと上に上げて、アレクは固まった。
なんか、いる。
ハンモックの上に竜の骨のような物を被った人らしきものがいた。暗いせいでよくわからないが、骨以外の輪郭がぼやけていることから、暗い色に身を包んでいることがわかる。罪人として牢に放り込まれた人間が言えるものではないが、とにかく、怪しい。
「誰だ、お前?」
話しかけられたことに驚いた気配がハンモックの上から感じられた。だが返事はない。ひとまず害はなさそうだと判断したアレクは放っておいてカイルとロニが目覚めるのを待った。全くのんきなものだ、と呆れるべきなのか頭の心配をするべきなのかはいまいちわからない。
まず起きたのはロニだった。
「ここ…は? ってカイル!!」
「心配すんな。寝てるだけだ」
「そうか…よかった」
ロニがへなへなと地面に座り込む。
「シリウス」のリーダー。癖の強いメンバーに手を焼いている。まとも。結構強か。
「クレストさんそっちは来た道です!イリス、体力は大丈夫?」
ファイ…ちょっと苦手だけどいい人
クレストさん…放っておけない
イリス…妹みたい
ハリー…大事な仲間。もちろん皆も
ファイ …ソードマン♂
人を食ったような言動をとるが基本的に誠実な人柄。
「それで? どうするんだよ、リーダーさんよ」
ナズナ…頑張ってるよな
クレスト…何考えてるかわからない
イリス…妹?
ハリー…馬鹿
クレスト…レンジャー♂
無口。実はボケ(多分)。レンジャーのくせに方向音痴。甘い物が好き。
「俺は…肉が食いたい」
リーダー…おもしろい
ファイ…真面目
イリス…
ハリー…あれくらい騒がしいのも一人は必要
イリス …メディック♀
パーティーの生命線。純真無垢(?)だがたまに黒い。
「もぅ…これ以上騒いだらその口、縫うからね」
ナズナ…ちょっと口うるさいけどお姉ちゃんがいたらこんなかんじかな
ファイ…素直になればいいのに
クレスト…よくわかんない。全然喋らないし
ハリー…愛すべき馬鹿だよね
ハリー …アルケミスト♂
お調子者。ナズナに一目惚れしてギルドに加入。
「ナズナさん…ッ!!」
ナズナさん…大好きです!!
ファイ…すぐに水を差すんだよな
クレスト…なんであんなに喋らないんだ?
イリス…なにかとかしましいやつだ(でも逆らえない)
アイサ …パラディン♀
カノン …ガンナー♂
ガンナーとしては修業中の身で、狙いを定めるまでに時間がかかる。
コロン …バード♂
パーティーの癒し系。ふんわりほんわか純真無垢(イリスなんかより遥かに(どういうことそれ?byイリス)本業は歌うことだが戦闘では弓を使用。クレストにやたらと懐く。強運の持ち主。精神年齢がイリスと近いためか、イリスにだけは呼び捨て&タメ語
「クレストさんクレストさん、また弓教えてくださいね!」
キキ …ドクトルマグス♀
「なんだかんだ言って、クレストさんが一番戦闘不能にならないんだよね」
「なんでなんだろうね?」
「野性の勘…?」
「うーんなんかそれ違う気がする」
実話ネタ。超序盤のうちは経験値一番多いのがクレストでした。
「お前ら…俺が戦闘不能だってのに探索を進めやがって」
「ごめん、ファイ!」
「あたしがまだリザレクション使えないからだよね…」
「…所持金4円」
「クレスト、それは言うな…むなしくなってくる」
実話ネタ2。戦闘不能の回復にはお金がかかる。宿屋に泊まるのにもお金がかかる。
「私たち、ちょうど今パラディン探してたの。アイサが仲間になってくれて本当に嬉しい」
「(絶対あれクエストの為だよね…)」
「(間違いないだろ。俺達金欠だしな)」
実話ネタ3。クエストでパラディンが必要になったので作成しました。ついでにガンナーも。
「クレストさんクレストさん! また弓教えてください!」
「…ああ」
「なーんかコロンって…癒しだね」
「…苦労してるね、ナズナ」
妄想ネタ。我が家のバードはクレストのお下がりの弓使ってます。
「うげっ。クレスト、なんだよそれ…」
「ケーキ」
「…それは見ればわかる。全部一人で食うのか?」
「ああ。美味い」
「「((甘党だったのかこいつ…))」」
妄想ネタ2。堪えきれなくて蟻塚の蜜に手を伸ばすクレスト…
「ねぇ、誰が先頭行く…?」
「あたしは回復役だし、万が一のこと考えたら無理だよねぇ」
「お、俺はあんな矢、何があっても避けられないぞ。ちゃんと避けられる奴が行くべきだ」
避けられる奴=クレストに視線が集中。
「…俺は死にたくない」
「し、死ぬの決定!?」
「もうやめようぜこんな不毛な会話…」
妄想ネタ3。パラディンで通れるところにて。
「皆!朝日が!」
「やっっと帰れる…!!」
「……(嬉しそう」
「長い三日間だった…」
「皆、ごめん!帰るのは採取してから」
「「「えー!?」」」「……」
実話ネタ4。地獄の三日間魔物を狩り尽くすクエストにて。
「そんなぁ!?アイテムを捨てるなんてもったいないことできないよ!」
「かと言ってこんなに荷物抱えて戦闘なんかできないだろうが。まだ後二日もあるんだろ?」
「そうなんだけど…ううっ、こんなにいっぱい交易所で売ったら、何円になるんだろ…」
実話ネタ5。泣く泣く捨てました。
「…ぺっ!苦っ!」
「あー食べなくてよかった」
妄想ネタ4。一人で噛り付いて失敗するファイ。
*****
リオンがくるくると梓の髪を弄ぶ。
「リオン…髪がぐちゃぐちゃになっちゃう」
「そんなこと気にするやつはいない」
「あたしが気にするの」
リオンの手をなんとか髪から離させようと梓は後ろに振り向く。その動きを読んでいたリオンはぱっと手を離した。
「ねえリオン、今日暇?」
「午後から任務だ」
「そっかぁ…せっかくデートしようと思ったのに」
「そんな暇がお前にあるのか?」「失礼な。使用人にだって休みはあるんだから」
「その割りにはその休みとやらを見たことがないな」
「だから休むんだって」
「明後日だ」
「はい?」
「だから僕の任務が入っていない日だ」
「うん、わかった。その日にお休みとらせてもらうね」
「アズサ…時間だ。行ってくる」
リオンが梓の髪の一房に口づける。その気障な仕種が妙に絵になって、
「落ち着けって、リオ!」
「お前まで僕の邪魔をするのか?」
リオンの顔に酷薄な笑みが浮かんだ。やっと掴みかけていた、リオンが本当に心を休める場所。またしてもそれをヒューゴの手によって奪われて、リオンはもう何も信じられなかった。唯一の例外だと信じていたシャルティエにも裏切られて、その思いはより頑なになっていく。マリアンを危険に曝そうとするヒューゴに対して目の前が真っ赤になるほどの怒りを覚えた。そして言いなりになるしかない自分が許せなかった。なにもかもが馬鹿馬鹿しくなった。
*****
「俺が…王」
「その通りです」
「少し…考えさせてもらえないか」
海客で陽子と同じ時代に育つ。10才の時に蝕にあい、陽子より昔の巧へ流される。初めの村で住民に殺されかけたのでその住民に手をかけて逃げる。そうしていくうちに、無口なふりをして街に入り言葉を覚える。段々と世の理を知り、言葉に不自由しないために仙になることを決意して勉学に励み、見事仙に。王に長年仕えるがその王が倒れ、その次が本編にでてきた王。荒れ果てた宮の中で縞麒の誕生を知り、昇山者の随従として登ったところ王に選ばれる。本人は以前の罪の意識や責任の重さに尻込みするも、最終的には決意し、王となる。
*****
「ふふふっ。普通男女の主従といったら恋愛を想像するだろう?だがそれは、僕等に関しては全くの無縁の言葉さッ」
「キモいわよ。何言ってるのあんた」
「なぜならそれは――僕が女だからだ!」
「だから誰に向かって言ってるのよ」
「ふふふ…姫、そう照れることはない」
「誰が何で照れるのよ!」
「君のことは、何があっても僕が守る」
「あんたの顔とそういう行動があらぬ誤解を生むのよ。わかってる?」
「ねぇ、どうしてあたしに仕えるの?」
「どうしてとは、異なことを言うね。何かあったかい?」
「――べつに。ただ、不思議に思ったから」
「僕は僕のことを、『性格に難があるがそれ以外は優秀な従者』だと思っている」
「随分適切な認識ね」
「そんな僕が仕えることを唯一認めた主が君だ。もっと自惚れていいと思うよ」
「そう言われても――あたしはその仕えることを認めた理由が知りたいわ」
「ふふふ。ごまかされてはくれないね。
――どうしても理由が必要かい?」
「またそうやって耳元で囁く。いいわ、別に。なんだか妙に弱気になっていたみたい。このことは忘れて?」
「仰せのままに」
*****
「あっれ、ルカじゃん。なんでお前こんなところにいるんだ?」
「なんでって…それは、僕がこの学校に入学したからで…」
「はぁ!?お前だったらもっといいトコに行けるだろーが!」
「この学校が一番家に近かったんだよ」
「だからって、さ……あーもうお前という奴は」
「あ、そろそろチャイム鳴りそう。僕もう行くね」
「ってオイ!待てよ、ルカ!」
イノセンス学園パロ。ルカ1年生スパーダ3年生。
ルカは好成績
*****
「冗談だろ…」
こんな状態でアタモニ神団員に見つかったら、間違いなくアレク達が壊したと誤解される。どれだけ説明しても聞き入れてはくれないだろう。近寄ったらタイミングよくレンズが砕けて中から女の子? 一体どこの物語の世界だ。アレクでもあまり信じたくないのだ。そしてこんな事態を引き起こすカイルの才能を改めて思い知らされた。アレク一人でここを訪れてもレンズは割れなかったに違いない。そう考えたらレンズを割ったのはカイルなのかもしれなかった。だが、悪気があったわけではあるまい。そもそも、カイルだけがここを訪れてレンズを割ってしまっても捕まることはなかったのだ。別段神団側はこの遺跡を立入禁止などにしたりはしていなかったのだから。
当の本人はいつにも増して楽しそうだ。兄貴分の方はというとそんなカイルに対して呆れてはいるものの、自分達が置かれている状況を理解してはいないようだ。
「あーもうホント、どうすっかな…」
思わず天を仰ぐ。鬱蒼と茂りすぎた木々の隙間から憎々しいまでに暢気で平和な空がアレクを笑っていた。畜生、いくら自分とは関係ないからといっても酷くないか。アレクは空に散ったかつての相棒に悪態をついた。
それにしてもヒューゴ邸に地下なんかあったのか。まぁあってもおかしくはないか。でもなんの為に? 一時期はアレクが住んでいた場所なだけに疑問はつのる。もっとも、いわゆる現実逃避というものだったが。
なんで俺がこんな目に…とすやすやと眠っているカイルとロニを恨めしげに睨む。それから視線をふと上に上げて、アレクは固まった。
なんか、いる。
ハンモックの上に竜の骨のような物を被った人らしきものがいた。暗いせいでよくわからないが、骨以外の輪郭がぼやけていることから、暗い色に身を包んでいることがわかる。罪人として牢に放り込まれた人間が言えるものではないが、とにかく、怪しい。
「誰だ、お前?」
話しかけられたことに驚いた気配がハンモックの上から感じられた。だが返事はない。ひとまず害はなさそうだと判断したアレクは放っておいてカイルとロニが目覚めるのを待った。全くのんきなものだ、と呆れるべきなのか頭の心配をするべきなのかはいまいちわからない。
まず起きたのはロニだった。
「ここ…は? ってカイル!!」
「心配すんな。寝てるだけだ」
「そうか…よかった」
ロニがへなへなと地面に座り込む。
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天樹 紫苑
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