小説置き場。
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瞼を上げると金色が広がっていた。ただそれだけで、彼がここにいるのだと直感した。なんて甘美な、幸せな――夢。
だんだん目の焦点があってくると彼と目があった。自分を覗き込んでいた彼がにっこりと笑う。太陽のような、自分が世界で一番好きな笑みを浮かべる。
「やっと起きたか、アルス」
「キー……ファ……」
夢でもいい、とにかく会いたかった――なんて言うと瞬く間に夢は覚めてしまう。だから余計なことを言わずに彼の、キーファの頬に手を伸ばす。久しぶりに触った感触はいつもよりは少し違っていて、まだ『いつも』だなんてものを覚えている自分に呆れ返った。
「おーい、アールスー。寝ぼけてんのか?」
ああでも声は、前と一緒なのだ。嬉しくなって、キーファの腕を掴んで自分の方におもいっきり引く。自分の手の中に彼の腕の感覚があることがやっぱり嬉しくて、嬉しくて――。
だんだん目の焦点があってくると彼と目があった。自分を覗き込んでいた彼がにっこりと笑う。太陽のような、自分が世界で一番好きな笑みを浮かべる。
「やっと起きたか、アルス」
「キー……ファ……」
夢でもいい、とにかく会いたかった――なんて言うと瞬く間に夢は覚めてしまう。だから余計なことを言わずに彼の、キーファの頬に手を伸ばす。久しぶりに触った感触はいつもよりは少し違っていて、まだ『いつも』だなんてものを覚えている自分に呆れ返った。
「おーい、アールスー。寝ぼけてんのか?」
ああでも声は、前と一緒なのだ。嬉しくなって、キーファの腕を掴んで自分の方におもいっきり引く。自分の手の中に彼の腕の感覚があることがやっぱり嬉しくて、嬉しくて――。
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