異世界 一年戦争編 キャラ解説？

睦月冴が語るクラスメイト・葉月夏輝について　と　如月浅葱が語る相棒・睦月冴について　の二本立てでいきます。

　～睦月冴が語るクラスメイト・葉月夏輝について～

　葉月ぃ？なんつーか、目立たない奴だったな。
　テストは全部普通の点だったし、体育もずば抜けて出来るわけじゃあないが全然出来ないわけでもない。
　誰とも普通に喋ってて、かといって特別に仲がいい人がいるわけでもない。
　そういえば部活には入ってなかった気がするな。学校が終わったらさっさと家に帰ってるみたいだったし。
　なんていうかな、全部が普通なんだ。特別に優等生でもなく、問題児でもないし。
　先生達からすれば印象が薄い生徒だったんじゃないだろうか。
　でもな、俺達は葉月のずば抜けた平凡さに気付いていたんだ。
　俺はアイツは天才だったんじゃないかって思う。平凡でいるということの天才。
　影で女子からの人気が高かったってこと、アイツ知らないんだろうなぁ…羨ましい。
　そういえば、これ知ってる奴は少ないが、葉月の家ってかなりの金持ちなんだぜ。
　学校じゃあそんなそぶりも見せないんだ。やっぱりあいつは天才だよ。

　～如月浅葱が語る相棒・睦月冴について～

　冴について思うがままに説明しろ？難しいな。俺そういうの苦手なんだよな…。
　確かに一々口喧しいけど、それでも冴は俺の相棒だよ。
　年齢的に言うと弟ってのが近いのかもしれないけど、俺としては冴は友達、むしろ親友ってくらいに思ってる。
　俺は馬鹿だけど、冴は俺よりかは頭いいし。
　冴は確かに俺よりも非力なところがあるけど、そこは俺が補えばいい話だもんな。
　んで、そんな冴はどんな人かと言うと…普通、かな。
　よくいる中学生なんだ。ちょっと勉強嫌いで、成績が悪いとか言われて親に塾に行かされて、文句言いつつも友達作って楽しくして、部活を夏休みに引退して、下らない冗談を話しては笑ってる。特に素行が悪いわけでもないし、特別に優等生でもない。言ってしまえば平々凡々だけど、でも他人とは少し違う点も持ってる。それが普通の中学生ってやつだと思う。
　冴は人の感情に敏感だ。話し相手の微妙な動作とか口調の変化に気付ける。それで、その感情の変化に即した対応を取れる。だから冴は他人から『気の合う人間』だと思われやすい。ついでに言うと一部の人間には心を読まれているかのような不安感を与えてしまう。まぁ、冴は幸いながら周囲に肯定的に捉えてくれるが多かったみたいだけどな。
　あとこれは致命的な欠点だと思うんだけど…冴はもの凄い機械オンチだ。この俺よりも機械オンチだ。冴にメールを送ると返ってくるまでに最低三十分は掛かる。あれはなんとかしてほしいなぁ。