小説置き場。
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自分を追い込むようです。上手くいくかはわかんないけど。
炎の108星設定で、
炎の英雄→ヒエン
軍師→ヘリオス
真風継承者→ルイン
な感じの夢です。
物語を創る人間と、その人間によって創られた人間の関係というのはひどく一方的だと思う。
特にその物語が公表されていないとき、それはきっと顕著になる。
人間は人々の記憶から消えた瞬間に完全な『死』を迎えるわけで、そう考えると誰かの頭の中にしかいないキャラクターというものは、その誰かに生殺与奪の権利を奪われているのだ。
私の中にはたくさんの人間が住んでいるけれども、その影で私はどれだけの人間を殺してきたのだろう。
と、言うわけで夢主は「私」。ヒエンとヘリオスとゲドとワイアットとルインの人格を作り上げた人物。
彼らにとって「私」は絶対的な神のような存在なのだろう。だから逆ハーに見えんこともないという。
炎の108星設定で、
炎の英雄→ヒエン
軍師→ヘリオス
真風継承者→ルイン
な感じの夢です。
物語を創る人間と、その人間によって創られた人間の関係というのはひどく一方的だと思う。
特にその物語が公表されていないとき、それはきっと顕著になる。
人間は人々の記憶から消えた瞬間に完全な『死』を迎えるわけで、そう考えると誰かの頭の中にしかいないキャラクターというものは、その誰かに生殺与奪の権利を奪われているのだ。
私の中にはたくさんの人間が住んでいるけれども、その影で私はどれだけの人間を殺してきたのだろう。
と、言うわけで夢主は「私」。ヒエンとヘリオスとゲドとワイアットとルインの人格を作り上げた人物。
彼らにとって「私」は絶対的な神のような存在なのだろう。だから逆ハーに見えんこともないという。
「いいんだよ、――」
ヒエンが私の手をはなした。でも、と往生際が悪く言い募ろうとする私の唇にそっと人差し指を当てる。
「お前には今しかできないことがあるだろう? 俺たちのことは今はいいから、今はお前が、今しかできないことをやるんだ」
「別に今生の別れというわけでもない。俺たちのせいでお前が結果を出せないというのもいただけないしな」
ヒエンの隣のヘリオスが腕を組みながら言う。
「俺だって昔は学問所に入るために必死になった。お前だってそうなのだから、今は俺たちのことなんかさっさと忘れろ」
「そうだそうだ。今がんばったら、後でまたいくらでも会えるって」
そう言うのはワイアット。その言葉をつなげるように、ゲドが口を開く。
「お前が帰ってくるのを俺たちはずっと待ってる。俺たちはずっとここにいる」
「言い方を変えると、あなたがいないと私たちの物語は先に進みません。ですから、さっさとやるべきことを済ませて帰ってきてください」
そ知らぬ顔でルインが言った。私、皆のところから離れてもいいのかな……? 帰ってこれるかもわからないのに、とは心の中だけで呟いた。
「いいんだよ、――」
心の中を読まれたような気がして私ははっと顔を上げた。ヒエンは、先ほどとは変わらず笑んでいる。
「いいから行って来い! 後のことなんか気にするな。俺たちは、俺たちで何とかやっていくからさ!」
「あえて言うなら天罡星と天狐星に丁度いい奴がいれば連れてきてほしいところだが」
「ヘリオス! お前何頼んでるんだよっ! ――が行きづらくなるだろう?」
いいよ、ヒエン。私にはその責任があるってことはわかってるんだから。
「それは違うよ、――。例えお前が俺たちのことを本当に忘れてしまって二度と帰ってこなかったとしても、俺たちはそんなこと責めないから。な、みんな?」
ヒエンがみんなのほうを見ると、みんなが一斉に頷いた。
「まぁ、そうだな」
「――が決めたことだったらな」
「さっきはああ言ったが、俺は俺の発言でお前を縛り付けたくはない。重荷になるようなら忘れてくれ」
「私たちの存在が、全てなくなってしまうわけではありませんから」
みんなの返答にヒエンは満足げに笑った。
「ほらな。それにゲドも言ってたけど、やっぱり俺たちは、俺たちの存在のせいでお前を縛り付けたくはないんだ。それに、やっぱり――はさ、今、やらなきゃいけないことがあるんだから、それから逃げちゃあダメだ。ここはかっこよく立ち向かってくれよ。な?」
……わかった。ねぇ、どうしてもつらくなったら、ここに帰ってきてもいいかな?
「もちろん! 俺たちはお前の幸せだけを願ってるよ」
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