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小説置き場。
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はい、途中~☆

まったく夢っぽくないのはどうしてなんだろう。話が進まない。

というか主人公をどのタイミングでアイク達に合流させるかなんだよね。あと名前。
漢字でもカタカナでも違和感の無いのがいいんだが……。
FEの名前って独特だからいまいちピンと来るのがない。
男主はユーウェル(ユール)、ハーフ主はニーナの予定。ニーナ微妙なんだけどな……
ユールの方はヴェスペリアの主人公のフルネームを知ってると笑いそうになりますね。自分の語感のなさに嫌気がする。
ちなみにハーフの方は「鴉だったらナ行で始まらないと! サラとかアルチとか!」が前提にあったりします。(どうせ変換されるのにね

とりあえず、主人公の到着先はガリア王宮だった、という設定で行きましょう。
ただユールの言い回しがクリミア側に着いたようにしか取れないんだが……。
ラグズの集落に対して「人里」という言葉が適切なのか。
「もう二度と一人でこんなところに来ようなんて思うなよ」の「こんなところ」って言うのはラグズの居住地という意味を込めて書いてたからなぁ……。
ただクリミア方面に主人公を出しちゃうと傭兵団との合流が凄く強引になる。
デイン軍をかろうじて抜けてガリアの樹海に飛び込む頃だからなぁ……。切羽詰まりすぎだろ、という気が。
うーん、やっぱりクリミアにするか? だってユールはそんなこと知らないもんな。配慮してくれないし。

「なんだってこんなところに?」
 人影が私の手を引いて立ち上がらせながら聞いた。だがそう問われても私には答えようがなかった。気付いたらここにいた、ただそれだけなのだから。ここはどこなのだろうとも思ったが、“私”がここに存在する限りそれはどうでもいいことだった。どこであっても私がここにいることに変わりはない。それよりも私は今までどこにいたのだろう、とそのことを不思議に思った。私は今まで長い夢を見てきていたのか、それとも今夢を見ているのか。
 私は必然的に黙らざるを得なかったわけだが、それを人影はどう解釈したのか、
「言いたくなけりゃあ言わなくてもいいけど」
 と付け足した。
「んじゃ、行くぞ」
 それからはお互いずっと無言だった。どこへ向かっているかも分からないまま、私は手を引かれるがままに歩くだけだ。歩調は平坦な道を普通に歩くくらい。この森の中では少し速いくらいだったが、木の根に足を取られることは無かった。私を連れて行く人影は、この暗闇のなかずいぶんとよく物が見えているらしい。
 視界も、聴覚も特に変化のない状態で歩き続けることはずいぶんと私の時間感覚を狂わせた。たかだか十分くらい歩いたのかもしれないし、三時間以上も歩いていたのかもしれない。とにかく、視界に変化が現れた。少し、周囲が明るくなっている。そう気付いたとき人影は足を止めた。だから私も足を止める。
「もうしばらくすれば日が昇る。そうすりゃあ周りもよく見えるようになる」
 私の手が離された。人影がこちらを振り向いた。
「俺が送っていけるのはここまで。後は道沿いに行けば直に人里に出る」
 折角ならそこまで送ってくれればいいのに、と思ったがそれは口には出さなかった。多分、理由があるのだろう。
「ありがとう。すごく、助かった」
 突然の出来事すぎて私に何が起こっているのかはまだ分からなかったが、あのままこんな森の中に放置されていたら確実に私は死んでいたのだろう。何の見返りもなく人の住んでいるところまで連れて行ってくれたことが本当にありがたかった。
 そこでやっと、こんな恩人の名前すら知らないことに気がついた。
「あの、」
「それじゃあな。もう二度と一人でこんなところに来ようなんて思うなよ」
「あ……」
 名前を聞く間もなく人影は去っていった。追いかけようと思った瞬間には、森の影にまぎれて見えなくなってしまっていた。
 仕方がない。言われたとおり日が昇るのを待とう。

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