小説置き場。
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ほとんどFEなんだけどマジバケとD2が混じってる。
FEはパラレルと本編がすさまじく混じってるので察してください。
「お、おいあれは鷺じゃないのか!?」
「こら、迂闊に近付くな! 俺達みたいな戦士が近付いたら負の気にあてられてしまうだろうが!」
「じゃあどうすんだよ!?」
「正の気正の気……そうだ、神官!」
「んじゃ俺呼びにいくぞ」
「待て! ありゃ外の鷺だろう? ベオクを向かわせるのはまずいだろ」
「ホントにどうすんだよ!」
「あー、私は平気だ。王都の学術院に向かいたいんだがどうすればいい?」
「王都って言ったら、ここからずーっと北のところだろう?」
「馬鹿、そんな説明で分かるわけがないだろうっ!」
「あ、そういえばそろそろ王じ……じゃない王が王都に帰るところじゃないか? それに着いて行けば迷うことはないはずだ」
「そうだ、それがいい!」
「だが王はベオクだぞ?」
******
「だぁーから俺は言ったじゃねーか。ベオクなんぞと交渉してもろくなことにはならんぞって」
「騙したのは向こうの方だぞ!」
「騙される方が馬鹿に決まってるだろ。とは言ってもまぁ、他人を疑うのは俺の仕事かね」
「クソっ、忌ま忌ましいニンゲンめ」
「しっかしこれでラグズ側に付くのも厳しくなったな」
「このまま逃げまわるしかないわけか……」
「ばーか、んなことをしたら俺達はともかくあいつらがヤバイだろうが。あの国へ行くぞ」
「だが、あそこは……」
「しばらくはお前は口だしするな。誰のせいでこうなってると思ってるんだ」
「……悪ぃ」
「さぁて、『両種族の共存』か……果たして本当にそんなことができんのかね」
******
「どうかしたのかい、アイク」
「……道に迷った」
「どこに向かっていたんだい?」
「この城の外」
「それは道に迷ったとは言わないよ。私のところで何か食べるかい?」
「ああ、頼む」
******
「なあセネリオ」
「……珍しいですね、あなたが僕の部屋にやってくるなんて」
「ああ……頼みがあるんだ」
「頼み?」
「そう。シーナに魔導を教えてやってもらえないか」
「なぜです?」
「……あいつは精霊との相性が良すぎる。放っておくととんでもないことになりかねんぞ」
「なるほど……わかりました。僕の方からも注意するようにします」
「頼んだ」
******
「リュシオン!?」
窓から飛び出した影は一瞬しか見えなかったが、それでもあの純白の翼を見間違えるわけがない。危ない、と感じると同時に体は動いていた。
「ナギ!?」
「ごめんアイク、追いかける!」
窓から出ると同時に翼を顕現させる。やめろ、と制止の声がかかった気もしたがそんなのには構ってはいられない。
「待って、待ってってばリュシオン!」
鷹の民と共に暮らしていたせいか、格段と飛ぶのが速くなったリュシオンの姿を必死で追いかけた。
*
「今……翼が……」
「ナギはベオクではなかったのか?」
この場にいた誰もが風が吹き込みカーテンが揺れる窓を呆然と見つめていた。窓からふわりと黒い羽が迷い込む。アイクがそれを拾った。
「とりあえず、用件は果たした。……戻ろう」
「お兄ちゃん……! ナギは、どうするの?」
「今から俺達も追いかけることはできないだろう。一度戻って、それから考える」
******
「レテ!」
「あぁ……」
「ニんげンノ、テつノニおい……」
「急いだ方がよさそうね」
「モゥディは南の方から突入、ナギはその援護をしろ!」
「! ワかっタ」
「おっけー。レテは?」
「私は北の入口にまわる。……行くぞ!」
「っと、モゥディ足早過ぎだってば……。私は……まぁ、化身しなくてもいっか」
******
なんでこんな意味不明なメモを書いてるのかというと、ノート(ルーズリーフ)の整理をしているから。(学校で何書いてるんだ
と、いうわけでマジバケ
女主 ルーチェ 美(光)
男主 ライム 刃(闇)
共通して比較的おとなしめ。若干暗い。
ライムは腹黒っぽい。
「いくら俺に近づいてもルーには近づけないよ。
あいつは光なんだから、あいつ自身に近付く勇気を持たないと」
「……わかってる」(ライムとガナッシュ)
「それでいいんだよ」
「え?」
「恐いのなら無理に歩かなくてもいい。誰も笑ったりなんかしないから」
「それでも君は行くんだろう?」
「私は足を止める方が恐いから」(ルーチェとシードル)
******
突然D2(笑 アレクとカーレル
「いいのですか? それで私が生き残ったら未来もまた変わるでしょう?」
「目の前に死ぬとわかってるやつがいるのに助けないような人間に、俺がなりたくないだけだ、……詭弁だけどな」
「そうですね。実際はそうはいかない。でも、そうあろうとする気持ちに嘘はありません。
その気持ちだけ、受け取っておきます」
「どうして死のうとする?」
「違いますよ。私だって死にたくはありません。できることなら何でもします。それはあなたの知っている私も同じでしょう。最善を尽くして、それでも死んだのなら、今生きている私も死ぬだろうということは簡単に予想がつきます」
「だが、俺が知ってるお前は俺を知らなかった。俺の干渉によって、お前がたまたま生き残るのは充分にありえるよな?」
「……仕方のない方ですね。『好きにしてください』とだけ、言っておきましょうか」
******
「ネサラ様ネサラ様、大ニュースです!!」
騒々しく登場し、現在の国王たる大鷹には目もくれずにそう言ってのけた鴉に、周囲の鷹は厳しい眼差しを、鴉は好奇の眼差しを寄せた。
「わかった、わかったからまずは落ち着け。そんなに緊急の話でもないんだろう? ほら、深呼吸してみろ」
当の本人であるネサラは僅かに表情を変えたが、それもあっと言う間に取り繕われる。全力で飛んでいたのか息を切らせていた鴉はそれでようやく落ち着いたらしかったが、それでも興奮は抑え切れてはいなかった。一層周囲からの視線は強くなる。
「子供が!子供が生まれたんですよ!!」
「……は?」
「……本当、か?」
それはそんなに大切な話なのか、とはティバーンを筆頭とした鷹達の思いだ。それとは対照的な反応を鴉達は示した。
「本当ですとも!」
興奮している鴉から視線を離して、ネサラは隣の大鷹を見遣る。
「ティバーン、悪いが午後の予定はまた今度に回してくれ」
「あ、ああ……」
「よし、場所はどこだ? 案内してくれ」
「こっちですよ! さぁ、ネサラ様、早く!!」
言われるがままに飛び立って行ったネサラに、ようやくティバーンは我に返った。
「おい、ネサラ!」
呼び声にネサラは振り返った。
「あー、鴉には一大事なんだ。詳しくは近くの奴に聞いてくれ」
んじゃ、とあっと言う間にネサラは見えなくなった。
「なんだってんだ……?」
「どうかしたの?」
そこにナギが通り掛かる。
「鴉にとって、子供が生まれるってのは一大事なのか?」
ナギは僅かに目を見開いて、頷いた。
「そりゃあ、ね。誓約の犠牲になるのは弱い者から……子供なんて、生まれたそばから死んでいったわ」
「そういう、ことか……」
******
「もう、帰ってくるなって?」
「あぁ。もうこっちも限界だ。鴉の民じゃない奴まで養う余裕はない」
「私じゃああなたの役には立てなかった?」
「お前は有能な部下だったよ。だから、だ。お前が為すべきことはわかるな?」
「わかっ、た。なにもかも終わったら、ここに帰って来ていい?」
「その頃には俺はいないだろうけどな」
「ネサラ!」
「もうどうしようもないんだよ、ナギ」
******
「鷹は、優しいから……そうやってすぐに同情してくれる。それで、自分と折り合いがつくのならそれでいいよ? でも、そうじゃないのなら……そんな中途半端に許さないであげて。それじゃあ生殺しだもの」
******
「どんな事情があったにせよ、俺のやったことにかわりはない。俺が、鷹を殺したんだ」
「……だから、だからお前には近づくなと?」
「二十年以上いたんだ。知り合いもできただろう? そいつらが何人死んだ? そいつらがどれだけ悲しんだ? お前は俺を非難していい」
「ふざけるのも大概にしろ、ネサラ! ……お前の苦しみを知っていながら、お前のことを憎めるはずがないだろう……?」
「……無理には読まないという話だっただろ」
「読まずともこんな感情、伝わってくるのが当然だろう! 私を甘く見るな!」
「っておい、リュシオン!?」
「お前を一人にしておいたのがいけなかった。私はどこかでお前は強いと、強いから大丈夫だと思っていたんだな。そんなはずはなかったのに。私だけでもお前の傍にいるべきだった」
「落ち着け、のまれてるぞ」
「お前はこれよりも苦しんでいたのだろう!? 私は、私はそのことに気付きもしなかった。なんと無力だったんだ……!」
「無力なんかじゃ、ないさ」
「ネサラ……?」
「俺は、お前に確かに救われていた。それを知らないお前じゃないだろう?」
「……っ、だが!」
「俺がいて、お前がいる。リアーネだっている。過去に何があろうが、何をしようが、それでも俺には過ぎた幸せなことだ」
******
魔法?学校もの
二人コンビを組んで戦う感じ。
アイク―セネリオ
ナギ―ネサラ
サザ―ミカヤ
エディ―レオナルド
ブラッド―ローラ
ワユ―キルロイ
ボーレ―ミスト
ティバーン―ユール
ムワリム―トパック
ヤナフ―シノン
ツイハーク―イレース
スクリミル―ライ
ジョフレ―エリンシア
鷺は回復係。
コンビを組んでない子もいる。
ジルとかヨファとかウルキとか
6年制。
先生は
グレイル
ティアマト
ハール
オスカー
カイネギス
ニケ
ラフィエル
デギンハンザー(校長)
ノイス
ルキノ
ユリシーズ
フォルカ
ニアルチ
ゼルギウス
・アイセネ
「行くぞ、セネリオ」
「はい、アイク」
3年生。魔法の腕は学園一のセネリオにトップクラスの剣士アイクによる戦力的には最強なコンビ。
「次どことだよ?」「お兄ちゃんのところとだって」「げ、マジかよ……」くらいの会話は日常茶飯事。
・ナギネサ
「ナギ、行けるな?」
「もちろん。任せといて、ネサラ」
5年生。どちらもオールラウンダーなので、比較的後衛に向いているネサラが後衛。ナギも弓があるので役割を交代させられのが強み。巧みな連携が得意。ネサラは魔法もそれなりに使えることになってます。
「次はナギとネサラか……」「あそこは厄介ですよ。でも、セオリー通りに行くしかないですね」「俺がナギを押さえてる間に、お前がネサラを狙うのか」「はい。当たった者勝ちですね」
・サザミカ
2年生。よってまだ本格的な戦闘はしない。サザが敵を掻き乱している間にミカヤが仕留める感じ。
・エディレオ
1年生。典型的な剣+弓パターン。
・ブラロラ
2年生。後衛が神官の場合は前衛が倒れるまで神官を攻撃できないことになっている。ただし魔法を使えるようになると話は別。
・ワユキル
3年生。特筆すべきことは無いが、キルロイのパージが脅威。
・ボレミス
3年生。
・ティバユル
6年生。学園最強コンビ。ユールは全力を出すと一瞬で勝敗が決まってしまうが、基本的に昼間は能力が落ちる。ティバーンは前衛としての能力は最強。ある程度対等にまで持ち込めるのはネサナギくらい。
・ムワトパ
2年生。数少ないラグズとベオクのコンビ。
・ヤナシノ
4年生。仲が悪いくせにやたらと相性がいいコンビ。喧嘩するほど仲がいい。
・ハルジル
ハールさんは先生なので例外的なコンビ。近所に住んでたお兄さんに懐いてしまった女の子。ジルは学年から浮き気味。
「ハール、さん……」
「ジル。俺は、ここでは先生なんだと何度言えばわかるんだ?」
「ごめ、んな、さ……」
「あーわかった、わかったから泣くなって。ほら、こっちこい」
「ハール先生、あまり一人の生徒にいれ込むのはよくないと思いますが?」
「わかってる。だが無理だ。事前にそれは言っておいたつもりだったんだがな」
「……私、開き直る人を初めて見ました」
「そりゃ光栄だな」
「こら、迂闊に近付くな! 俺達みたいな戦士が近付いたら負の気にあてられてしまうだろうが!」
「じゃあどうすんだよ!?」
「正の気正の気……そうだ、神官!」
「んじゃ俺呼びにいくぞ」
「待て! ありゃ外の鷺だろう? ベオクを向かわせるのはまずいだろ」
「ホントにどうすんだよ!」
「あー、私は平気だ。王都の学術院に向かいたいんだがどうすればいい?」
「王都って言ったら、ここからずーっと北のところだろう?」
「馬鹿、そんな説明で分かるわけがないだろうっ!」
「あ、そういえばそろそろ王じ……じゃない王が王都に帰るところじゃないか? それに着いて行けば迷うことはないはずだ」
「そうだ、それがいい!」
「だが王はベオクだぞ?」
******
「だぁーから俺は言ったじゃねーか。ベオクなんぞと交渉してもろくなことにはならんぞって」
「騙したのは向こうの方だぞ!」
「騙される方が馬鹿に決まってるだろ。とは言ってもまぁ、他人を疑うのは俺の仕事かね」
「クソっ、忌ま忌ましいニンゲンめ」
「しっかしこれでラグズ側に付くのも厳しくなったな」
「このまま逃げまわるしかないわけか……」
「ばーか、んなことをしたら俺達はともかくあいつらがヤバイだろうが。あの国へ行くぞ」
「だが、あそこは……」
「しばらくはお前は口だしするな。誰のせいでこうなってると思ってるんだ」
「……悪ぃ」
「さぁて、『両種族の共存』か……果たして本当にそんなことができんのかね」
******
「どうかしたのかい、アイク」
「……道に迷った」
「どこに向かっていたんだい?」
「この城の外」
「それは道に迷ったとは言わないよ。私のところで何か食べるかい?」
「ああ、頼む」
******
「なあセネリオ」
「……珍しいですね、あなたが僕の部屋にやってくるなんて」
「ああ……頼みがあるんだ」
「頼み?」
「そう。シーナに魔導を教えてやってもらえないか」
「なぜです?」
「……あいつは精霊との相性が良すぎる。放っておくととんでもないことになりかねんぞ」
「なるほど……わかりました。僕の方からも注意するようにします」
「頼んだ」
******
「リュシオン!?」
窓から飛び出した影は一瞬しか見えなかったが、それでもあの純白の翼を見間違えるわけがない。危ない、と感じると同時に体は動いていた。
「ナギ!?」
「ごめんアイク、追いかける!」
窓から出ると同時に翼を顕現させる。やめろ、と制止の声がかかった気もしたがそんなのには構ってはいられない。
「待って、待ってってばリュシオン!」
鷹の民と共に暮らしていたせいか、格段と飛ぶのが速くなったリュシオンの姿を必死で追いかけた。
*
「今……翼が……」
「ナギはベオクではなかったのか?」
この場にいた誰もが風が吹き込みカーテンが揺れる窓を呆然と見つめていた。窓からふわりと黒い羽が迷い込む。アイクがそれを拾った。
「とりあえず、用件は果たした。……戻ろう」
「お兄ちゃん……! ナギは、どうするの?」
「今から俺達も追いかけることはできないだろう。一度戻って、それから考える」
******
「レテ!」
「あぁ……」
「ニんげンノ、テつノニおい……」
「急いだ方がよさそうね」
「モゥディは南の方から突入、ナギはその援護をしろ!」
「! ワかっタ」
「おっけー。レテは?」
「私は北の入口にまわる。……行くぞ!」
「っと、モゥディ足早過ぎだってば……。私は……まぁ、化身しなくてもいっか」
******
なんでこんな意味不明なメモを書いてるのかというと、ノート(ルーズリーフ)の整理をしているから。(学校で何書いてるんだ
と、いうわけでマジバケ
女主 ルーチェ 美(光)
男主 ライム 刃(闇)
共通して比較的おとなしめ。若干暗い。
ライムは腹黒っぽい。
「いくら俺に近づいてもルーには近づけないよ。
あいつは光なんだから、あいつ自身に近付く勇気を持たないと」
「……わかってる」(ライムとガナッシュ)
「それでいいんだよ」
「え?」
「恐いのなら無理に歩かなくてもいい。誰も笑ったりなんかしないから」
「それでも君は行くんだろう?」
「私は足を止める方が恐いから」(ルーチェとシードル)
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突然D2(笑 アレクとカーレル
「いいのですか? それで私が生き残ったら未来もまた変わるでしょう?」
「目の前に死ぬとわかってるやつがいるのに助けないような人間に、俺がなりたくないだけだ、……詭弁だけどな」
「そうですね。実際はそうはいかない。でも、そうあろうとする気持ちに嘘はありません。
その気持ちだけ、受け取っておきます」
「どうして死のうとする?」
「違いますよ。私だって死にたくはありません。できることなら何でもします。それはあなたの知っている私も同じでしょう。最善を尽くして、それでも死んだのなら、今生きている私も死ぬだろうということは簡単に予想がつきます」
「だが、俺が知ってるお前は俺を知らなかった。俺の干渉によって、お前がたまたま生き残るのは充分にありえるよな?」
「……仕方のない方ですね。『好きにしてください』とだけ、言っておきましょうか」
******
「ネサラ様ネサラ様、大ニュースです!!」
騒々しく登場し、現在の国王たる大鷹には目もくれずにそう言ってのけた鴉に、周囲の鷹は厳しい眼差しを、鴉は好奇の眼差しを寄せた。
「わかった、わかったからまずは落ち着け。そんなに緊急の話でもないんだろう? ほら、深呼吸してみろ」
当の本人であるネサラは僅かに表情を変えたが、それもあっと言う間に取り繕われる。全力で飛んでいたのか息を切らせていた鴉はそれでようやく落ち着いたらしかったが、それでも興奮は抑え切れてはいなかった。一層周囲からの視線は強くなる。
「子供が!子供が生まれたんですよ!!」
「……は?」
「……本当、か?」
それはそんなに大切な話なのか、とはティバーンを筆頭とした鷹達の思いだ。それとは対照的な反応を鴉達は示した。
「本当ですとも!」
興奮している鴉から視線を離して、ネサラは隣の大鷹を見遣る。
「ティバーン、悪いが午後の予定はまた今度に回してくれ」
「あ、ああ……」
「よし、場所はどこだ? 案内してくれ」
「こっちですよ! さぁ、ネサラ様、早く!!」
言われるがままに飛び立って行ったネサラに、ようやくティバーンは我に返った。
「おい、ネサラ!」
呼び声にネサラは振り返った。
「あー、鴉には一大事なんだ。詳しくは近くの奴に聞いてくれ」
んじゃ、とあっと言う間にネサラは見えなくなった。
「なんだってんだ……?」
「どうかしたの?」
そこにナギが通り掛かる。
「鴉にとって、子供が生まれるってのは一大事なのか?」
ナギは僅かに目を見開いて、頷いた。
「そりゃあ、ね。誓約の犠牲になるのは弱い者から……子供なんて、生まれたそばから死んでいったわ」
「そういう、ことか……」
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「もう、帰ってくるなって?」
「あぁ。もうこっちも限界だ。鴉の民じゃない奴まで養う余裕はない」
「私じゃああなたの役には立てなかった?」
「お前は有能な部下だったよ。だから、だ。お前が為すべきことはわかるな?」
「わかっ、た。なにもかも終わったら、ここに帰って来ていい?」
「その頃には俺はいないだろうけどな」
「ネサラ!」
「もうどうしようもないんだよ、ナギ」
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「鷹は、優しいから……そうやってすぐに同情してくれる。それで、自分と折り合いがつくのならそれでいいよ? でも、そうじゃないのなら……そんな中途半端に許さないであげて。それじゃあ生殺しだもの」
******
「どんな事情があったにせよ、俺のやったことにかわりはない。俺が、鷹を殺したんだ」
「……だから、だからお前には近づくなと?」
「二十年以上いたんだ。知り合いもできただろう? そいつらが何人死んだ? そいつらがどれだけ悲しんだ? お前は俺を非難していい」
「ふざけるのも大概にしろ、ネサラ! ……お前の苦しみを知っていながら、お前のことを憎めるはずがないだろう……?」
「……無理には読まないという話だっただろ」
「読まずともこんな感情、伝わってくるのが当然だろう! 私を甘く見るな!」
「っておい、リュシオン!?」
「お前を一人にしておいたのがいけなかった。私はどこかでお前は強いと、強いから大丈夫だと思っていたんだな。そんなはずはなかったのに。私だけでもお前の傍にいるべきだった」
「落ち着け、のまれてるぞ」
「お前はこれよりも苦しんでいたのだろう!? 私は、私はそのことに気付きもしなかった。なんと無力だったんだ……!」
「無力なんかじゃ、ないさ」
「ネサラ……?」
「俺は、お前に確かに救われていた。それを知らないお前じゃないだろう?」
「……っ、だが!」
「俺がいて、お前がいる。リアーネだっている。過去に何があろうが、何をしようが、それでも俺には過ぎた幸せなことだ」
******
魔法?学校もの
二人コンビを組んで戦う感じ。
アイク―セネリオ
ナギ―ネサラ
サザ―ミカヤ
エディ―レオナルド
ブラッド―ローラ
ワユ―キルロイ
ボーレ―ミスト
ティバーン―ユール
ムワリム―トパック
ヤナフ―シノン
ツイハーク―イレース
スクリミル―ライ
ジョフレ―エリンシア
鷺は回復係。
コンビを組んでない子もいる。
ジルとかヨファとかウルキとか
6年制。
先生は
グレイル
ティアマト
ハール
オスカー
カイネギス
ニケ
ラフィエル
デギンハンザー(校長)
ノイス
ルキノ
ユリシーズ
フォルカ
ニアルチ
ゼルギウス
・アイセネ
「行くぞ、セネリオ」
「はい、アイク」
3年生。魔法の腕は学園一のセネリオにトップクラスの剣士アイクによる戦力的には最強なコンビ。
「次どことだよ?」「お兄ちゃんのところとだって」「げ、マジかよ……」くらいの会話は日常茶飯事。
・ナギネサ
「ナギ、行けるな?」
「もちろん。任せといて、ネサラ」
5年生。どちらもオールラウンダーなので、比較的後衛に向いているネサラが後衛。ナギも弓があるので役割を交代させられのが強み。巧みな連携が得意。ネサラは魔法もそれなりに使えることになってます。
「次はナギとネサラか……」「あそこは厄介ですよ。でも、セオリー通りに行くしかないですね」「俺がナギを押さえてる間に、お前がネサラを狙うのか」「はい。当たった者勝ちですね」
・サザミカ
2年生。よってまだ本格的な戦闘はしない。サザが敵を掻き乱している間にミカヤが仕留める感じ。
・エディレオ
1年生。典型的な剣+弓パターン。
・ブラロラ
2年生。後衛が神官の場合は前衛が倒れるまで神官を攻撃できないことになっている。ただし魔法を使えるようになると話は別。
・ワユキル
3年生。特筆すべきことは無いが、キルロイのパージが脅威。
・ボレミス
3年生。
・ティバユル
6年生。学園最強コンビ。ユールは全力を出すと一瞬で勝敗が決まってしまうが、基本的に昼間は能力が落ちる。ティバーンは前衛としての能力は最強。ある程度対等にまで持ち込めるのはネサナギくらい。
・ムワトパ
2年生。数少ないラグズとベオクのコンビ。
・ヤナシノ
4年生。仲が悪いくせにやたらと相性がいいコンビ。喧嘩するほど仲がいい。
・ハルジル
ハールさんは先生なので例外的なコンビ。近所に住んでたお兄さんに懐いてしまった女の子。ジルは学年から浮き気味。
「ハール、さん……」
「ジル。俺は、ここでは先生なんだと何度言えばわかるんだ?」
「ごめ、んな、さ……」
「あーわかった、わかったから泣くなって。ほら、こっちこい」
「ハール先生、あまり一人の生徒にいれ込むのはよくないと思いますが?」
「わかってる。だが無理だ。事前にそれは言っておいたつもりだったんだがな」
「……私、開き直る人を初めて見ました」
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天樹 紫苑
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