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小説置き場。
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こうして本編に繋がっていく、と…。
本編前をどれだけ書かなきゃいけないんだろう。
『前』についての説明がないとしんどいよなぁ。 

ってかヒューゴ様(ミクトラン)の口調が全くわかりませんw適当にも程があるしw

「アレク様。ヒューゴ様がお呼びです」
「ヒューゴ様が?」
 リオンもいないときに一体何の用だろうか。一番ありえるのはリヴィに関係する話だが、それでも心当たりはなかった。
「わかった、すぐに行く」
 頭を下げた使用人は、アレクと年が近いように見えた。どうして彼女が自分に頭を下げるのだろう、とぼんやりとアレクは感じつつも、その隣を通り過ぎてヒューゴが日頃いる私室へと向かった。

「失礼します」
 華やかだが決して派手すぎることはない、簡素な彫刻が施された扉を開くと、ヒューゴはアレクに背を向けて窓の外の庭を眺めていた。
「アレクか」
「はい。ヒューゴ様が私をお呼びだと聞き、こちらに伺わせていただきました」
 淀みの無い敬語でアレクは言った。背を向けていたヒューゴがアレクの方へ振り返る。
「仕事の話だ」
「はぁ…それでしたら、どうしてリオン様がいらっしゃらないのですか?」
 アレクは呼ばれたときから思っていた疑問を口にした。アレクにのみ話す必要のある話が、果たしてヒューゴにあるのだろうか。それに対してヒューゴは、至極あっさりとアレクが予想だにしなかった答えを返した。
「もうそろそろ、一人で任務をこなしてもよかろう」
 ヒューゴが何を言っているのかを理解するのに、アレクは数秒かかった。それくらいアレクが考えたこともないような話だった。一人で任務もなにも、アレクはセインガルドの客員剣士になりたいなどとは露ほども思っていない。リオンの副官をしているのは、リオンにくっついているためだ。それは『前』のときもそうであり、『前』のときはこんな話はなかったはずだ。
「はい?」
「実は城の方からお前の仕官を望む声が来ていてな。今回、それにふさわしい任務が見つかった」
 ヒューゴの声がアレクの耳を素通りする。『前』と現在が食い違うことはこれが初めてだ。今まで『前』の通りに現在が進んできたぶん、それはアレクにとって恐ろしいことのように思われた。
「どうだ、受けるか?」
 そう問われて、反射的にいいえ、受けませんという言葉が頭に浮かんだ。そうすれば『前』と現在が食い違うことはない。だがアレクの口は勝手に動き出した。
「はい、喜んで受けさせていただきます」
 口からこぼれ出た言葉を耳で聞いて、アレクはなんでだよと頭の中で叫んだ。だがそれと同時に、これでいいのだという気もした。
 ヒューゴはそうか、と言うと任務の概要を説明した。簡単な護衛の任務で、飛行竜でフィッツガルドからダリルシェイドへ運ばれる荷物の護衛をすればいいらしい。荷物の中身は軍事機密なので話せないが、それだけのものを守る責任ある任務だとヒューゴは言った。どこかで聞いたことがある話だな、とアレクは感じたがそれがどこだったかまでは思い出せない。
「任務は明後日だ。明日王城へ向い、詳しい説明をうけるように」
「はい。わかりました」

 

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