小説置き場。
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と、そんなことがあったため、俺はアンドロイド関連のジャンク街に来ていた。流石に足の指のパーツとなると中々手に入らない。メーカーから買おうとすると発注しなければならないため時間がかかるし、何より高い。ネットショップで買う事もできるが、俺としてはちゃんと自分の目で確認した物が欲しいところだ。そういう機械オタクの欲求を満たすために、このジャンク街は存在している。
とは言っても「巡音ルカの左足の小指」なんてパーツはそうそうあるわけもなく(足首から下の左足なら見つけたが、小指以外のパーツの処理に困るためひとまず保留だ)。そろそろジャンク街の三分の二は見終わろうかというときにその店はあった。
取り合えず「機械」と名の付く物は何だって扱っているのだろう、店先には全自動掃除機から業務用冷蔵庫、ボーカロイド用の人工毛などと、とにかく雑多に並べられている。それらの埃を、真っ青な髪の店員がはたいていた。髪の色的にボーカロイドだろう。
「あ、いらっしゃいませ!」
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