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小説置き場。
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 *

「ちっ……シルバー、俺はここで足止めすっからそいつら逃がせ!」
「わかった。気をつけろよ」

「大丈夫なんですか、置いていって」
「心配するな。適当に時間を稼いだら追いついてくるだろう」
「ちゃんと僕たちのいる場所、わかるのかなぁ」
「ルビー」
「なんですか?」
「あいつは、そこまで馬鹿ではないぞ」

「……敵か。下がってろ」
「!? シルバーさん、上ッ!」
「!」
「おおっと、ナイスタイミング俺! さっすが~」
「どうして天井突き破って出てくるの、ゴールド……」
「え? んなもん、そこに床があるからだろう?」
「今ので確実に居場所がバレた。早く出るぞ。どっちだ、ゴールド」
「んーと……真っすぐだな、こりゃあ。壁ぶち抜けば早いぜ」
「それと、今憑依は危険だ。お前今もピチューを憑かせてるだろ」
「なんかあってもお前ならなんとかできるだろ」
「容赦はしないぞ」
「知ってる」

 ゴールドは空間把握能力が高い感じ。

 *

「うるせぇ馬鹿弟が」
「ゴールドに馬鹿って言われたら終わりだね。っていうか、いい加減弟弟って連呼するのやめてくれない?」
「でもお前俺の弟だろ」

 *

「あーもー、だから違うってシルバー!」
「む。パスワードを入力するんじゃないのか」
「それはさっきの話! こっちはまだパス割れてないじゃん。まぁ、同じパスかもしれないけどさぁ」
「……ということはまたハッキングか?」
「そゆこと」
「ところで……前から疑問だったんだが、どうしてクリスにだけ敬語なんだ?」
「え、……なんとなーく?」
「大方ルビーが俺にタメ口きいてるの見てタメだと思ったんだろ、お前」
「な、なんでここで割り込んでくるんだよゴールド!!」
「ガラクタ弄りに夢中なお二人さんに飯の連絡だよ、ほらさっさと来い」
「ガラクタって何だよ! お前がロクに扱えないだけだろー!」
「はいはい。お前は取り合えず年上に対する口のきき方ってやつを覚えよーな」
「今日は何だ?」
「カレー!」
「またか」
「しゃーねーだろ、昨日作りすぎたんだからよ」
「シルバーはムカっとこないわけ?」
「この程度でいらついていたらキリがない」
「わー達観してる……」
「おいどーゆーことだよシルバー」
「お前の喋り方は万人に平等に横柄だということだ」
「こむつかしー言い方して俺を馬鹿にしてるのは分かった。殴らせろ」
「馬鹿にしている? 事実を指摘しただけだろう。お前の知能レベルにとっては難しすぎたかもしれないが」
「むかつく! とりあえずお前むかつく!」
「そう思うのなら言い返せるくらいの語彙を身につけたらどうだ」
「はん、もう手遅れだぜ!」
「開き直るなこの阿呆が」
「ちょっとゴールド、あんたシルバーとエメラルドくん呼ぶのにどれだけ時間かかってるのよ!」
「うわ、クリスさん怒ってる……」


 *

「やってくれんじゃねーか……。ルビーは俺の大事な弟だぜ? なぁ兄貴」
「あぁ」
「それじゃあ、力貸してくれると!?」
「当然だ」「当たり前だ!」
「二人とも、ありがとうったい!」
「つーわけでシルバー、クリス。俺はちょっとヘマやらかした弟の面拝んでくるわ。だからお前らとはここで……」
「ちょっとゴールド、何言う気よ」
「俺達も手伝おう」
「頼ってくれた方が嬉しいわ」

 *

「あーあ、あんた捕まっちゃったわけ?」
「……認めたくないけどね。君は?」
「オレも同じ! 大事な友達が人質に取られちゃって、仕方なく協力してるわけ」
「それ僕に話して大丈夫なの?」
「あんたが余計な事話さなければ大丈夫だよ。それじゃあ、オレは見回りに戻らなきゃ。じゃあね」

 *

「何、が起こったんだ……?」
「あんたが『憑依』させているポケモンに干渉して、あんたの意識を乗っ取らせたんだ。それにしても凄い相手だったね。知り合いっぽかったけど?」
「一人は僕の兄だった。後の二人は知らないよ」
「後の二人? さっきの相手は二人じゃなかった?」
「いや、三人だった。気配を隠して二人をサポートしている人がいたよ。ところで、提案なんだけど」
「なに?」
「さっきのうちの一人は確実にここに来るよ。君はその混乱に乗じて人質を助けるつもりなんでしょ? ここは一つ、手を組まないかと思ってね」

 *

「一つだけおにーさん達に注意しておくよ」
「何だ……?」
「『憑依』だけは今のうちに解除しておくんだね。そうじゃないと、彼みたいな事になって鬱陶しいから――もっとも、憑依無しでどこまで戦えるのか、オレにはよくわかんないけどさ」

「彼を助けたいならオレに付いておいでよ」

 *

 ラティ兄妹がサカキの組織に捕らえられる
  ↓
 ラティのテレパシーを用いて憑依しているポケモンを凶暴化させる事が可能に。特に召喚士を攻撃するように。
  ↓
 ラティ奪還の為にラルドが組織に潜入
  ↓
 MBを持ってるサファが襲われ、守るためにルビーがサファをRURUのテレポートでゴールドの元へ転送。ルビーは組織の手に落ちる
  ↓
 サファ、ジョウト組に助けを求める。ルビーはラルドと協力体制をとる。
  ↓
 操られルビーがジョウト組の前に現れ戦闘
  ↓
 紅奪還。操りの後遺症のために翠が紅に同行することに

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ゴシル

「っ、寝坊!?」
「起きたか、ゴールド」
「起きたか、じゃなくて起こしてくれよシルバー!」
「オレは起こした」
「つーか何で俺は起きれなかったのにお前起きれてんだよ」
「お前は昨日加減してたからな。寝坊は習慣みたいなものではないか?」
「……って時間ねーんだった!」
「パンは今焼いてる。顔でも洗ってきたらどうだ」
「ん、助かる。あ、そうだシル」
「何だ? ……っ」
「ん、おはよーさん。お前は遅刻しないようにさっさと学校行けよ」
「……今行くところだ」
「んじゃ、」
「……」
「いってらっしゃい、シルバー」
「っ、行ってくる!」

 *

シルゴ

「っ寝坊したぁぁぁああああ!! おいシルバー、何で起こさなかったんだよてめぇ!」
「オレは起こした。お前が起きなかっただけだろう」
「そこをもう少し粘れよ! 誰のせいで起きれないと思ってんだお前」
「オレのせいか?」
「どう考えてもお前だろーが! 昨日何時までやってたと思っ、っつ……」
「辛いのなら無理はしなくていい」
「こんにゃろ、人ごとのように言いやがって……シルバー、飯!」
「今パンを焼いている。顔洗ってこい」
「おうよ。……ってそうだ」
「どうした?」
「おはよ、シルバー」
「ああ。おはよう、ゴールド」

 *

「私がシルバーと二人でデートだなんて知ったら、ゴールド拗ねるわね……」
「? おまえ達はそういう関係では無いのだろう?」
「……ゴールドが遊びたいのはあなただからね、シルバー」
「あいつが、俺と? それはないだろう」
「あら、そう? ゴールドなんていつもあなた相手に構ってオーラ全開じゃない」
「そうか?」
(何だかゴールドが可哀相に思えてきたわ……)
「好きでもない人にわざわざ自分から絡みに行ったりしないわよ、ゴールドは」
「す、き……? あいつが、俺を?」
「……ちょーっと待ってよシルバー、じゃああなたゴールドのあの態度、何だと思ってたのよ!」
「俺が気に食わないんだとばかり思っていたが」
「………………。食べよっか」
「? ああ」

 *

「ルビー、まだ?」
「まだ。だから動いたら駄目だよ、ラルド」
「もうおれじっとしてるのヤなんだけど」
「こんなに綺麗な髪なのに、ロクに手入れもしないなんてボクの美意識が許さないよ」
「おれの髪なんだからほっといてくれよ!」
「ラルドの髪だから放っておけないんだよ。……よし、出来た。明日は髪の毛を結い上げてみようか。きっとcuteだよ」
「全然嬉しくないし」
「ボクが嬉しいからいいの」
「おれは全然良くなーい!」
「はいはい。おやすみ、ラルド」
「あーもールビーの馬鹿ー」

 *

「ルビーってさ、」
「何」
「サファイア絡みになると途端に不器用になるよなぁ」
「……まさか君にそんな事を言われるなんてね」
「どーゆーことだよ」
「……とにかく、口出しはしないで。これはボクの問題だから」
「お前らがギクシャクしてるとおれもやりづらいんだよなぁ。だからさっさと仲直りしてよね、ホントに」

 *

 電気を消した室内は真っ暗で、互いの顔すら見えはしない。指先を顔の輪郭に沿わせてようやくシルバーがどこにいるのかが分かった。頬の辺りを滑らすとシルバーが軽く身じろぐ。まるで俺の手で感じてしまったようだけど、実際は寝る邪魔くらいにしか思ってないことを俺は知ってる。からかい半分で耳の辺りに口を寄せてみる。気分は恋人達のピロートークだ。
「なんもしねぇからそういう可愛い反応すんなよな」
「いつもそんな事言ってるのか?」
 即座に切り返してきたこいつは本当に可愛いげがない。ま、可愛いシルバーなんてお淑やかなクリス並にありえねーけど。
「まぁ、たまには?」
「お前が言うとまるで信憑性が無いな」
「うるせえよ」
 図星だから何も言えない。据え膳食わねば男の恥、だろ? 俺はそれに忠実に従ってるだけだ。
「なんなら今から実行してやろうか?」
 今度は耳に息を吹き込むつもりで、囁く。シルバー相手なら萎える事はないだろう。このスカした野郎のエロい声を聞いてみたい、という好奇心もある。そう簡単に声を上げる奴だとは思えないがそこはまぁ俺が頑張るとして。
 当然ながらシルバーの反応は壮絶に冷たい。
「二度とセックス出来ない体にされたいのか?」
 囁かれた声にゾクゾクするね。実際に襲ってきた奴を何人も返り討ちにしているシルバーは本気だ。美人ってつらいな。俺はそんな経験ねーや。
「まぁお前と一発ヤった後ならいいんじゃね?」
「寝言は寝てから言え」
 半分は冗談、だけど半分は本気の言葉に気付いたのか、シルバーが俺の顔を払いのける。危うく目に指が入りそうだったんだがもし俺が失明してしまったらどうしてくれるんだこいつは。
「……俺、お前となら恋人になれる気がする」
 ふっと、そんな事が頭に浮かんだ。
「断る」
 シルバーの即答にああそうだよな、と妙に納得。

 そんな関係、勿体ねぇよな。

 *

 お前となら恋人になれる気がする。そううそぶいたゴールドの声が耳から離れない。恋人。そんな生易しい関係なのだろうか、俺とこいつは。
 表情も見えない中、声の調子だけで考えている事が手にとるように分かった。俺とこいつは近すぎる。下手をすると、自分よりも。ひとの為に命を賭けようと思った事は無いが、もしも、こいつを失うのなら。そんな想像が全くできないくらいには互いに依存している。
「こうしてるとさ、俺が『誰』だかよくわかんなくなる」
「そうだな」
 完全な闇の中では俺とこいつを区切る視界的な境界は何も無くて。すぐ側から聞こえた声はまるで俺が発したかのようにも聞こえて、俺の声でこいつが話しているように錯覚して。ずっと触れていた体の間の物理的な境界も、互いの体温でぐずぐずに融けきってしまったようで。錯覚だと気付いているその幻覚にわざと酔いしれる。俺とこいつの間に境界なんて物はない。だとしたら、俺がこいつに向ける執着も、こいつが俺に与える愛情も、全部全部、
「自己愛のようなものか」
 思考からはみ出た俺の声に、くつくつとゴールドが笑う。
「違いねぇな」

 *

 やるよ、と目の前に差し出されたのは可愛らしく包装された、今日の日付を考えると、バレンタインチョコレート。もちろんこのハートがふんだんに使われた可愛らしい包装は今それを俺に突き付けている奴の趣味では無いだろう。つまり、
「誰からもらったんだ」
「え、知らねーよ」
 名前なんてもう忘れたって、とゴールドはけらけら笑う。
「俺甘いのダメなんだからそのくらいリサーチしとけよなぁー。ま、既製品じゃないと俺食べないけど」
 つーわけでお前が食えよ、甘いの好きだろ? とゴールドがもう一度俺に箱を突き付ける。
「いらん」
 毎年お馴染みになった会話をお決まりの言葉で終わらせる。ゴールドが受け取る手作りお菓子はとんでもない物が多いのは経験的に知ってる。
「あっそ。じゃー捨てるかぁ。ところでお前クリスから貰った?」
「いや、まだだな」
 時間を確認すると18時。この時間なら家に持ってくるだろう。
「今年は何だろうなー」
「ブラウニーではないか? この間型を借りに来たぞ」
「お、あいつのは美味いんだよな」

 そうこうして家にやって来たクリスは「お返し楽しみにしてるから!」と言い残して俺達に切り分けたブラウニーを渡すとさっさと帰っていった。ゴールドが早速封を開けて頬張っている。
 手帳を取り出してクリスの名前を書き付けているとゴールドが一言。
「お前って妙なところで几帳面だよな。つーか名前の横の値段は何だよ」
「ホワイトデーには三倍返しが基本だろう?」
 冗談混じりに言われる言葉だが、姉さんはきっちり金額の面で三倍以上で返さないと、本当に怒る。
「ほんっとよく躾けられてるよな、お前」
 しみじみと言ったゴールドが妙に頭に来たので奴の手に残っていたブラウニーを奪い取ってやった。慣れてはいないだろうが、几帳面に計量して手順通りに作ったであろう美味しさだった。

 *

 携帯をポケットから出しながら操作。顔の高さまで持ち上げた液晶に目的の名前が表示されてるのを一応確認して、電話をかける。
 3回鳴ったコール音が途切れた瞬間にさっさと用件を言った。
「シルバー、プリン食いてぇ。作って」

(……いくら何でも唐突すぎるだろ)
 俺の「もしもし」すら聞かずにこれだ。俺じゃないやつが出た場合どうするのだろうか――いや、そんな事をするのはこいつだけか。
「少し待ってろ」
 冷蔵庫には何があっただろうか。卵は残っていたはずだ。あと必要なのは、

 *


~ネタおさらい~
 素直になれなくてシルバーにちょっかいかけてたらイジメに発展して猛烈に後悔しているゴールド
  ×
 イジメの発端がゴールドだったもんだからどうしてもゴールドを信じきれないシルバー

 暗い。

 *

「シルバー、ごめん」
「……はぁ……?」
「本当に、ごめんっ……! 俺、こんなつもりじゃなかったんだ!」
「………………」
「俺、どうしてもお前に謝りたくて……」
「……何の事だ?」
「え?」
「俺はお前に謝られるような事をされた覚えはない。さっさと靴を返して帰ったらどうだ」
「あ、シル、」

 反射的に渡した泥まみれの上靴を袋に入れて、俺の方を見向きもせずにシルバーは下足室を出て行った。独りで。
「あ、はは……」

 ――俺はお前に謝られるような事をされた覚えはない。

 それは許しではなくて、拒絶だ。
「謝る事すら、許してくれねーんだな……」
 謝っただけで許されるような事じゃあないと思っていた。けれど、頭のどこかで、謝ったら許されるような気がしてやいなかったか。謝ったら、この言葉では言い尽くせない程の後悔の気持ちをあいつは認めてくれると、思ってやいなかったか。
 何と言う、都合のいい考えだろう。あいつは、俺の言葉などこれっぽっちも信じなかった。それだけの事を、俺はしてしまった。
「……ごめん。ごめん、シルバー……っ!」
 だけど。図々しいけれど。俺はあいつに、俺の言葉を、気持ちを信じてもらいたい。
「俺はお前が、すき、なんだよ……!」
 この逆境の中ひとりで闘い抜こうとするその毅さに俺はまた、惹かれてる。その隣に立ちたい。そして俺は隣に立つに相応しいのだと認めてほしい。そう心から、願う。

 *

 嘘でもいい。嘘をついてくれる間だけでもその嘘を信じる事が出来るから。だからお願い、気付かないで。その瞬間に、嘘が本当に嘘になってしまうから。
 お前がオレを好きだという、そんな嘘が。

「好きなんだ、ゴールド……っ」

 太陽みたいに笑うお前に、どうしようもなくオレは惹かれている。

 *

 好きだと思ってるのに相手の気持ちは完全否定するすれ違いゴシル。*の前後でちょっと時間飛んでます。

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歌手パロ(二人でユニット)

「ゴールド。この歌はまだ止めておこう」
「んだよッ、てめぇまで無理だって言うのかよ!」
「ああ。今のお前には無理だろうな」
「てめぇッ……!!」
「本当に、今の歌を他人に聞かせられると思うのか?」
「……ッ」
「お前ならもっと良い声で歌えるはずだ。だがそれは今ではない。違うか?」
「……クソっ!」
「ゴールド」
「あんだよ」
「水、飲んでから部屋に戻れ」

 *

特殊パロっぽい気がする。

 訪れた都市でジョウト組3人は都市の召喚士(シンオウトリオ)に声をかけられる。彼らの目的は『間引き』を無くす事。その為には協力者が必要だという。彼らの思想に共感したジョウト組は協力することに。しかし『間引き』は間近に迫っていて、彼らは都市の防衛のために都市を離れる事ができないと言う。
 ……というあらすじ?

「どうして守る必要があんだよ? 弱い奴はポケモンに食われて、強い奴が生き残る。それが自然ってもんだろ?」
「それは、私たちがその弱い人々に助けられて生きているからです。一人では、生きていけないからです。だから私たちは、私たちの為に彼らを守らなければなりません。それが、都市に生きる私たちの生き方です。協力者であるあなたたちに同じものを求めはしません。ですがわたしたちのそういう在り方は認めてもらえませんか」
「そちらが引けない事は分かった。それで、俺達は何をすればいいんだ」

 *

 特殊パロ他設定メモ
・パールの父親クロツグは戦争前にはばりっばりのトレーナーだったクチ。だからポケモンが嫌いになれない。が、都市の偉いさんになってしまったため、戦争後のボールに入らなくなった元手持ちポケモンが危険視され、最終的に自分の手で殺すことになってしまった。その時の恨みがあると思われているのか、息子のパールを防衛隊に所属させて半ば人質のようにして働かされている。
・サカキは戦争時にポケモンを使ってポケモンと戦ってた人間。シルバーとの関係はしらん! 一応、特パロは両親いない設定だからサカキ父親にしてもいいんだけど……


 *

ふらっとシルバーがゴールドを訪ねたら丁度夏祭りの時期でした。というわけで強制連行されるシルバー。
 友達としてシルバーが大好きなゴールドと、ただのデレシル。

「おわっ、すっげ人混み。ほら、シルバー手ぇ貸せ」
「勝手に掴むな」
「そうでもしねぇと絶対はぐれるだろ、お前。あ、射的あんじゃん! 行こーぜシルバー!」
「手を、引く、なっ……!」

「おっちゃん射的二人!」
「あいよ! 帰ってきてたのか、ゴールド。そっちの子は?」
「ダチのシルバー。ほら持て」
「おいゴールド俺はやるだなんて一言も」
「え? 声が小さくて聞こえねえなぁ『やり方がわかんないから教えてくださいゴールド様』だって?」
「誰がそんな事言った」
「え? 違う?」
「……。やればいいんだろうやれば。ただしお前が支払った代金は返さないからな」
「なっ!? おい待てよそれはおかしいだろシルバー!」
「何がだお前が勝手に払っただけだろう」
「くっ……! いーぜ俺だって男だ200円でガミガミ言ったりしねえよ見てろよ俺の構え!」
「ゴールドは構えだけは綺麗なんだよなぁ」
「『だけ』ゆーなおっちゃん!」

「で、なんでこう言う結果になるわけ」
「本当に構えだけだったな」
「うるせえよ冷静に言うんじゃねぇ! かき氷食うぞ!」

「べーってしてみて」
「なんで」
「いいから」
「…………」
「おお! めちゃくちゃ緑! さっすがメロン!」
「そういうお前はブルーハワイだろう。青いんじゃないのか」
「多分なー。どうだ?」
「……くっ」
「笑うならはっきり笑えよお前!」

「ところでゴールド。この破裂音は何だ?」
「あーこれ? ポン菓子だろ?」
「ぽんがし?」
「なんかそういう名前の駄菓子。折角だから買おうぜ」

「焼きそば食いてえの? 並ぶか?」
「……よく分かったな」
「歩くのが妙にゆっくりになったからな」

「ゴールド! 久しぶりじゃん!」
「おっす! 久しぶりだなー」
「そっちの子は?」
「こいつは俺のかのj……っ! 本気で踏むこたぁねーだろ足の骨砕く気かおめぇはよ!」
「ふざけた事を言って今度は逆ギレか? お前の面の皮の厚さには呆れるな」
「たかだか冗談でマジギレするお前には言われたかないね! 自意識過剰なんじゃねーのこのナルシスト!」
「どこまで思考が跳んでるんだお前の頭の中はお花畑か?」
「ああ゛? 言ったなてめえ」
「図星だからといって今更言葉数を減らしても墓穴を掘るだけ無駄だな」

「あ、あのお二人さん、落ち着いて……」
「「うっせえ邪魔すんな!」」

「? 何してんだ? 瓶をじーっと見て」
「何故ビー玉が入ってるんだ?」
「…………さぁ?」

「ゴールド。今日は楽しかった」
「本当か!?」
「あぁ。祭りはいいものだな。そんな風に思えたのもお前のおかげだ。感謝してる」
「んじゃ、来年も来るか?」
「そうだな」
「へへっ、約束だかんな!」
「ああ」


 むしろ百合でしたお粗末様でした。

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 シチユウ地方の東側の森林地帯。その上空に、一匹のポケモンと二人の人間の姿。
「ほんとにこっちなんやろね、ルビー!」
「そのはずだよ、RURUはこっちだって感じてる」
 トロピウスの背に跨がったサファイアが前を向いたまま後ろのルビーに問いかける。横座りでトロピウスに腰掛けたルビーは体を倒して眼下の森を眺めていた。ラルトスを憑依させたことで得た千里眼が探し人の気配を捉える。
「あ、近い。……ところでサファイア、君はどこに降りるつもりなんだい?」
 トロピウスの巨体が着地できそうな広い空間は見当たらない。無理にでも降下しようとすると幹が突き刺さるか、そうでなくても確実に枝を折ってしまうだろう。
「なに言っとうと? とろろは無理でも、あたしたちはどこにでも降りれるやないの」
「まさか、飛び降りるつもり!?」
 体を跳ね起こしたルビーに、漸くサファイアが振り返って呆れた視線を送る。
「ルビー、あんたはRURUの念力があるやろ?」
 確かに、今ルビーが横座りという不安定な姿勢でトロピウスに乗れているのは憑依しているラルトスのおかげだ。憑依無しでトロピウスを乗りこなして飛び降りるつもりのサファイアにルビーが返せる言葉は無かった。
 ルビーを言いくるめた事を悟ったサファイアが再び前を向きなおす。
「それで、ゴールドさんはどの辺ったい?」
「……10時と11時の間くらい」
「了解。頼むったい、とろろ」
 サファイアの声に高く鳴いて答えたトロピウスが、ゆっくりと進行方向を変えた。

 *

 最初に気付いたのはシルバーだった。獣道を掻き分ける手を止めて空を見上げる。それにつられてクリスも足を止めた。木々の隙間から晴れ渡った空が覗く。
「どうしたの、シルバー?」
 クリスの問いかけには答えずに、ただシルバーはじっと空を睨みつける。葉の隙間から差し込む日差しが汗に反射して光り、風とも呼べない空気の動きが木々を僅かにざわめかせた。
 そうして、『それ』は来た。

 空が、陰る。

「な、に……あれ」
「大型のポケモンが飛行しているな。あまり聞かない鳴き声だ」
 絶句したクリスに普段通りの抑揚の無い声が答える。長大な陰を落としながら、ゆっくりと『それ』は二人を追い抜いていく。
「早く戻ろう、クリス」
 シルバーの声にクリスは一つ頷いた。両手で抱え持った薬草類を強く、抱きしめる。
「ゴールド、今行くからね……!」

 *

 トロピウスは可能な限り低空で飛行していた。速度も極力落としている。サファイアがトロピウスの背に危なげなく立ちあがった。本当にどんな身体能力をしているんだ、とルビーは感心を通り越して呆れた。憑依も何も無い状態でサファイアより高い身体能力を持つ人間なんていないのではなかろうか。
 それでも、危ないのに変わりはない。
「サファイア。せめてアチャモでも憑依させたら?」
「大丈夫やよ。今までだって問題なかと。あんたこそ、どうなんよ」
「僕は君の言った通り、RURUの念力に助けてもらうよ。だから、」
 ルビーがサファイアに手を伸ばす。
「この手は何ね?」
「一緒に降りよう。じゃないと、僕は不安で仕方がない」
 サファイアなら本当に怪我もなく降りられるだろうとはルビーも思っていた。それでも、危険だという思いがルビーを不安に駆り立てる。手さえ繋がっていればサファイアもラルトスの念力の恩恵に与れる。サファイアが一つため息をついた。
「仕方がなかと」
 サファイアがルビーの手を掴む。
「それじゃあ、行くったい」
「うん」
 サファイアがトロピウスの背を蹴る。同時にルビーも背から降りた。
 木と木の間、下草が見えている僅かな隙間に二人は吸い込まれていった。
「RURU!」
 轟風が吹き付けてくる中、不意に体が軽くなる。そしてゆっくりと二人は着地した。拍子抜けするくらい、簡単に。
 ルビーがサファイアの顔を覗き込む。
「怪我はない?」
「なかと」
 サファイアがルビーの手を振り払う。
「さ、ゴールドさんのところに行くんやろ?」
 はよいこ、とサファイアがルビーを急かす。





シルバー→ワニノコ・ニューラ・ヤミカラス
ゴールド→バクたろう・ピチュ・エーたろう
クリス →メガぴょん・パラぴょん・ウィンぴょん
サファイア→ちゃも・どらら・とろろ
ルビー→ZUZU・NANA・RURU
多分こんな感じ。ラルドどうしようかなぁ

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 学園要素がまるでないorz もうちょっと改稿して提出するつもり。

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※金+晶かつ銀+晶
 学生設定、銀は転校生で金とか晶とかと仲良くなったばかり
 

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 分かってる。彼が好きなのは私じゃあないって。

 聞いてほしい話があるんだ、と学校帰りにゴールドが私を駅前のファーストフード店に連れ込んで。フライドポテトを五本まとめて口の中に放り込んだゴールドが「引くなよ? お前だから言うんだからな」と口を開いたとき、嫌な予感しかしなかった。
「俺さ、シルバーが好きなんだよ」
 ほうら、やっぱり。
 私が気づいていないと思っていたの? 他の誰よりも私はあなたを見ていたわ。それだけはシルバーにも負けない。幼馴染だったのだもの。それこそ幼稚園の頃から、ずーっと一緒。近くにいすぎてもう他の男の子のようにあなたを見ることはできないけれど、それでも私の中の「一番」はずっとあなた。それだけは断言できるの。なのに、『シルバー"が"』だなんてあんまりだわ。まるで他は好きじゃない、って言ってるみたい。
「それを私に言ってどうする気なのよ」
「驚かねーんだな」
「見てればわかるわよ、そんなこと」
 当たり前のことを言ってあげると、ゴールドはしばらく瞬きを繰り返してから鼻を掻いてへへっ、と笑った。ゴールドが鼻を掻くのは嬉しいけど、嬉しいと言うのがちょっと恥ずかしい時。要するに照れた時。話が進まない。私は軽くため息を落とした。
「で、何なの? また協力しろって?」
「まぁそーゆーことになるんだけどよ、でもよぉ……」
「はっきり喋りなさいよ」
 ああ、いらいらしてる。ゴールドの恋愛相談を受けるのはいつものこと。フられたゴールドを慰めるのもいつものこと。いつもだったら何でもないことなのに、今日はこんなにいらいらするのはどうしてなのかしら。
「クリス。なんかお前、今日機嫌悪くねぇ?」
「御名答」
「何かあったか?」
 そこで自分が原因、とは露ほどにも考えないのがいかにもゴールドらしい。
「特に何も」
「生理中?」
「……あんたって本当にデリカシーないわねぇ。違うわよ」
 本当に、どうしてこんなにいらいらするのかしら。ただゴールドが『シルバーが好き』と言っただけだったのに。


 *

 クリスのイライラの原因は嫉妬ではなくて、今まで自分とゴールドだけで完結していた世界にシルバーが入ってきそうだという環境の変化への不安がイライラになっただけです。……これ補完しないと意味不明かなぁ。

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 よかったよ銀金にならなくて。銀←金にもなりかけてたし。

 *****


 人、人、人。何のお祭り騒ぎかというくらい辺りには人が溢れていた。ちょっと失敗したかもしれない。何せシルバーは、こういった人混みが大嫌いだ。案の定シルバーの横顔を窺ってみると、いつも通りの無表情の中に(こいつは全身の筋肉の中で表情筋が一番弱いに違いない)不満の色が浮かんでいた。こいつがはっきりと感情を顔に出すのは怒った時と、ブルー先輩の前にいる時くらいだろうか。俺の前では相変わらず無表情が多いが、それでもたまに笑ってくれるとすごく幸せな気分になる。
 話が逸れた。そう、シルバーは今ちょっと不機嫌なのだ。
「あー、すげえ人だな」
「……そうだな」
 その微妙な間が怖いですシルバーさん。
 人混みの前で立ちつくした俺の横で、人混みから頭一つ飛び抜けたシルバーがきょろきょろと辺りを見回す。シルバーには何が見えているのだろうか。俺には人の頭も見えない。
「抜けるぞ、ゴールド」
 さっき見ていたのは人の流れだったらしい。大まかに進路を見定めたシルバーが勝手に歩き出す。人間の海の中、上手い具合にシルバーはその隙間を見つけて進んでいた。あっという間に、人波の中にシルバーが埋もれる。ってまずい、見失っちまう!
「ちょ、待てよシルバー!」
 あわてて人混みの中に突入する。家族連れやら友人同士の集団やらカップルやらの間を縫って、ぶつかってしまった人には軽く謝って。見慣れた赤毛を探して顔をあげた瞬間、右手をぐい、と引かれた。視線をやると、人と人との間に一瞬だけシルバーの銀の双眸が見えた。

 *

「遅い」
「お前が速すぎるんじゃね?」
 そうこうして何とか人混みを抜けて、俺とシルバーは少し休憩。つっても立ってるだけだけど。手は未だに掴まれたまま。このままこいつが気づかなかったらいいなぁ、なんて思った瞬間にシルバーは俺の手を離そうとした。こいつテレパシーでも持ってんのかね?
「ゴールド、離せ」
 でも当然、手なんて離させてやらない。右手でシルバーの左手をがっちりホールドだ。シルバーの手は指が細くて長くてきれいなんだけど、でもそれだけじゃあない。意外と一つ一つの指がしっかりしていて、力強さに近いものを感じる。それがシルバーの在り様そっくりで、だから俺はこの手が大好きだったりする。
「嫌だ。勿体ない」
 しれっと言い放つと、シルバーのため息が一つ聞こえた。

拍手


 基本的に特殊パロでの設定中心。性格等は普通の時にも使ってるかも。
 シンオウ組は今のところ登場予定がありません。

・最終的な身長
男ども
 翠→158くらい
 金→165くらい
 赤→173くらい
 紅→175くらい
 銀→183くらい
 緑→185くらい

 男の子の身長ってよくわからないから何とも言えないのですが。185ってどれくらいだろう。

女の子たち
 黄→153くらい
 藍→160くらい
 晶→165くらい
 青→173くらい

 クリスはもう少し高くてもいいかもしれない。

 ちなみに数字は「男の子で160無いのはかなり低いだろ」という感じのイメージで決めているのであしからず……。

・料理
 青→できない
 銀→やり方がわからなくてできなかったけど教えてもらえばすぐに上達する
 金→できなくもない。でも面倒。
 晶→普通にできる
 紅→料理人。他とレベルが違う。
 藍→生で食べればいいじゃない
 翠→関心はある。ルビーにパシられて最終的にはうまくなる。
 赤→レシピを厳密に再現すればできる。料理センスが皆無なのでアレンジしたら食べられないものができる。
 黄→レッドの出鱈目料理やブルーに比べればマシ
 緑→状況に追われて料理係になったが一度始めるととことん追求するタイプなので必然的に上手くなった。

・レッド
 村出身。真っ直ぐ育ちました。召喚士としての才能はあったらしく上達が早い。

・グリーン
 町出身。町長の家の長男。冷静沈着で妙に精神年齢が高い。知識欲旺盛でそのうち都市の方へ出ようと思っていた。

・ブルー
 都市出身。召喚士で構成される防衛隊に入隊して一通りの訓練を終えた頃に都市が間引きで崩壊し、偶然生き残った。

・イエロー
 村出身。レッドと同じ村の外れで一人暮らしをしていた。治癒能力やポケモンの心を読み取る力を持つ家系に生まれ、村人とは距離をとって暮らしていた。

・ゴールド
 町出身。グリーンとは異父兄弟。そのため父親に嫌われている。能力発現後間もなく町を追い出され、人間不信気味。

・シルバー
 村出身。物心つく前から召喚士の能力を発現させ、氷遣いの異名を持つ。

・クリス
 村出身。シルバーの幼馴染。

・ルビー
 町出身。グリーンとは異母兄弟。兄二人が出て行ったことで親からの過剰な期待が重荷になっている。ルビーを置いてゴールドと町を出たグリーンに対してちょっと屈折した思いを持っていた。

・サファイア
 ホウエン出身。シチユウに迷い込んでしまったところをルビーに助けられる。

・エメラルド
 都市出身。ブルーと同郷だが面識は無い。都市が滅びたときになんとか逃げ延びたが、その後死にかけたところをラティ兄妹に助けられた。その時のラティ兄妹の力の名残がまだ残っていて、他人の感情が勝手に伝わってくる体質になった。

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 シールバー!! お前どうしちゃったのねぇツンデレは!? ツンデレは!?
 始めはシリアスにしようと思ったのにこれじゃあただのゲロ甘にしかならないような。っていうか文章が端的すぎて泣けてくる。もっとねっちょりした感じがいいのに!
 とりあえず寝かせます。

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 グリーンが生まれるよりも前、シチユウ地方と呼ばれるこの地方では人間とポケモンが戦争をしていたらしい。冗談みたいな話だ。人間が、どうしてポケモンに敵うというのだろう。だが当時は不思議なことに両者の力はほとんど差がなかったという。そして、人間が負けた。
 これが、グリーンが知っている生まれるよりも前の出来事の全てだ。あの町で知ることができるのは本当に僅かなことで、いつか自分はそれに耐えられなくなるのだろうと子供ながらに思っていた。いつか、町を出て、都市に行こうと思っていた。
 あれほど早く実行することになるとは思わなかったが。

 *

「ママも、パパも、友達も、みーんな死んだわ。あいつらのせいで! だから私はポケモンが大っ嫌いなのよ!」
「だが独りで生きるのはあまりにも辛すぎた。だからお前は、ポケモンの前に『野生の』という言葉を足すのだろう? そうすれば、お前を慰めてくれるやつらだけは憎まずに済むから」
「……っ、あんたなんかに、私の何が分かるっていうのよ!」
「俺は思ったことを言ってるだけだ。尤も、それをどう受け取るかはお前次第だがな」
「最っ低! もうどっかに行って!」
「それはできない相談だな。俺はここに残された資料に興味がある」
「アタシはあんたの顔も見たくないわ!」
「じゃあ顔より下を見るように精々努力するんだな」
 

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・金(+銀) 特殊パロ

 すんでのところでストライクのしつこい"れんぞくぎり"をかわしたゴールドの目に入ったのは、赤銅色の長い毛だった。見たこともない姿にとある人型ポケモンの色違いかと思ったゴールドだったが、次の瞬間にはそのポケモンの銀色の瞳と目が合って自分の間違いを悟った。あれは、人間だ。
 ……って、人間!?
 巻き込んだ、という危機感がつのったがもはや後の祭り。とりあえず逃げろとだけ伝えようとゴールドは息を吸い込み、そのまま息を詰めた。真っ正面に、スピアーの群れ。後ろからは、ストライク。左右に逃れようとも追い付かれるのは目に見えている。逡巡は一瞬だった。
「頼むぜ、新しい相棒よ……!」
 己の得物であるキューの固定を解除しながら、ゴールドは内なる電気エネルギーに意識を寄せる。つい最近宿したばかりの彼の力を実戦で借りるのはこれが初めてだ。少しばかり体が帯電してきたのがわかる。狙いは目の前のスピアーの群れ。全員は無理でも、複数匹の行動の自由を奪えればゴールドにはそれで十分だ。対集団で相手を引っ掻き回すのがゴールドの最も得意とする戦い方なのだから。
「痺れちまいなっ!」
 広範囲に拡散させた"でんじは"を放ち、ゴールドはスピアーの群れに突っ込んだ。


 数を数えるのも嫌になるほどいた群れを通り抜けた。追いつかれる前に、先に進まなければ。
 ゴールドは憑依させているピチューに意識を少しだけ譲り、ポケモンが本能的に持っている優れた気配探査能力を借りることにした。思考力というか理性というか、そういったものと引き換えに急速に世界の存在感が増していく。足元の草が、聳え立つ木が、生きているのだとゴールドに雄弁に語りかけてくる。押しつぶされそうなほどの命、いのち。己の矮小さを知らしめるこの瞬間が、理屈抜きで自分が生かされていることを感じさせるこの瞬間が、ゴールドは嫌いではなかった。だが今回は特に激しい。この能力の強さはピチューのか弱さが理由なのだろう。その弱さゆえの本能が、やはりまだ自分の置かれた状況に警告を発していた。うるさいほどに自己主張する命達からポケモンのものだけを慎重にかつ素早く選り分け、ゴールドは進路を決めた。できるだけポケモンがいない方へ。
 そうして進行方向から少し曲がったゴールドだったが、まもなく足が地面に縫い付けられた。
――次から次へとっ!
 慣性に従ってバランスを崩す体にイラつきながらも直前に感じた技の気配の方に電撃を放つ。ピチューに意識を譲った分の反射的な、本能的な行動だった。だがすぐに手応えの無さで相手に届かなかったことを悟り、舌打ちをしながらキューを地面に突き刺す。足が動かなくなった原因は、氷だ。地面から生えた氷がゴールドの足をしっかりと覆っている。辛うじて地面と仲良くなることは避けられたゴールドの耳に、ずいぶん久しぶりな響きが聞こえた。
「そっちは崖だ」
 声、である。声によって『言葉』がゴールドに伝えられている。意味のある音の羅列だ。もちろんポケモンだって意味のある鳴き声を出す。だが、ポケモンは言葉は話せない。音を聞いて、音の繋がりの意味を理解する。それだけのことが、ゴールドには随分と久しぶりだった。最後に人間と会ったのはいつだったか。人嫌いのはずなのに、人間に出会えて喜びを感じている自分がいる。でも、ゴールドは人間が嫌いなはずだった。

 *
 微妙に存在している第三者がシルバー。ゴールドの足を縫いとめたのもシルバー。

・紅+藍 特殊パロ

「……ビールビールビールビー!!」
 僕はビールじゃない、と思った瞬間にルビーは自分が起きていることに気付いた。うっすらと目を開けるが、開けたところで見えるものは何も変わらない。まだ辺りは真っ暗だ。
 サファイアの朝は、とにかく早い。町を出てから日の出頃に起きるようにしたルビーだったが、サファイアの起床は太陽が地平線から顔を出すのよりも早い。普通ならまだ真っ暗で何も見えないくらいなのだが、サファイアは夜目が利きすぎるらしい。月明かりすら彼女には不要で、星明りだけで彼女は周辺のものを視認できた。それと人間とは思えないほどの聴覚と嗅覚が暗闇での行動を可能にしているようだ。それほど闇に強いのなら未明じゃなくて日没後に行動したっていいだろうにとは常々ルビーが思っていることで、元が夜型の人間だっただけに少し彼女が恨めしい。
 サファイアが起きている、という理由で現在時刻を日の出直前としたルビーはとりあえず明かりを確保するためにヒトカゲを喚び出した。ヒトカゲは急にルビーの中から出されて目が覚めたようだったが、緊急の用ではないとわかると欠伸をして丸まって眠りだした。尾の先の炎が目当てだったのでルビーは好きなようにさせておく。
 突然光源が増えたサファイアはヒトカゲの尾の弱い炎でも目を焼かれたようで、目の前に腕を翳している。
「おはよう、サファイア」
「お、おはよう……ってそんな場合じゃなか!」
「どうしたの、わざわざ僕を起こして」
 言外に「まだ寝たいんだけど」の意を含ませてルビーが軽くサファイアを睨むと、サファイアはう、と言葉に詰まりかけ、それから首をぶんぶんと横に振った。朝から元気なものである。
「ちゃもがボールに戻らんとよ!」
「ああ……それね」
「何か知ってると?」
 サファイアがちゃもと名づけたアチャモを抱えてルビーを覗き込む。ルビーはサファイアにぶつからないように気をつけて体を起こした。正直、まだ眠い。
「結論から言うと、キミのアチャモはもうそれに入ることはないだろうね」
 それ、と言いながらサファイアの手の中の紅白球を指差す。
「なして?」
「話は朝ご飯でも食べながら。キミのせいでこんなに早く目が覚めちゃったじゃないか」

 *
 やまなしおちなしいみなし。ルビーくんひねくれすぎです。これでも11歳。
 設定解説はルビーがやればいいんだということに気付いた。

・金→銀かつ金←銀(無自覚) 学パロ

設定 シルバー→組長(サカキ)の子供 兄さん達→HGSSのロケット団幹部陣。サカキの舎弟であってシルバーと血縁関係はない。 ゴールド→昔荒れてたころにサカキ達にお世話になった クリス→ゴールドの幼馴染でゴーシルクリは同級生。シルバーの家のことは知らない。 お正月頃の話。

『ゴールド』
「おっすシルちゃん、あけおめー」
『ああ。で、今すぐ父さんと兄さん達に挨拶回りに来てほしい。お前今日は暇らしいな?』
「そうだけど、誰情報だよそれ!」
『クリスだ。それで、どれくらいで来れる。出来れば早い方がありがたいんだが……』
「……ちょっと急すぎんじゃねーの。お前ん家てただでさえ、アレなのに」
『……そうだったな。すまない、ゴールド』
「で、どうしたんだよ? らしくなく焦ってるけど」
『父さんが急にお前を呼べと言い出した』
「…………サカキさんがですか」
『ああ。そしたら兄さん達もお前の顔が見たいと言い出してな……オレの話を聞かない人たちなのはわかってるだろう。無理だとなればお前の家まで車で迎えに行きかねん』
「迎えにじゃなくて誘拐だよなそれ」
『言いたいことはよくわかるが、とりあえず来てくれないか。頼む、ゴールド』
「シルちゃんに頼む、って言われたらなぁ。いいぜ、行くよ。暇だったしな」
『恩に着る。それじゃあ、あんまり派手な格好は控えてくれよ』
「わーってるて。流石にあの人たちの前だとなぁ……っと、んじゃ出かける前に電話する。じゃあな」
『ああ、待ってる』

「待ってる、ってシルちゃん……不意打ちすぎだろ」

 *
 シルバーは実は純和風のお屋敷に住んでます。ゴールドが家を訪ねたらシルバーが和服を着てる、という展開にしたかった……! 和服超萌える

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 だからまずは武器をリストアップ!
・剣(細剣/長剣/短剣/二刀流/両手剣 etc...)
・斧
・槍


暗器


・杖?
・爪
投具

決まってるの
・グリーン……刀(細身の両手剣/剣道みたいなの)
・イエロー……戦わない。度胸とはったりが武器。
・ゴールド……キュー(というか棍)
・シルバー……基本的に持たないけど氷で投げナイフっぽい感じ。投具
・ルビー……暗器
・サファイア……拳
・エメラルド……銃もどき。パチンコ

まだ
・レッド
・ブルー
・クリス(弓か?)
・シンオウトリオ

***

・戦闘イメージ
 カントー組
レッド→前衛。壁
グリーン(斬)→前衛。壁その2
ブルー(打)→中衛? 鉄扇とかどうですか!
イエロー→後方支援/回復

 ジョウト組
ゴールド(打)→テクニシャン。ヒット&アウェイ。耐久のない前衛
シルバー(斬)→技というよりかは力押し。耐久のない火力。中衛
クリス(突)→後衛しかないというね

 ホウエン組
ルビー(斬・突)→格闘センスあるけど中衛。毒針とかワイヤーとか。
サファイア(打)→頑張れ前衛。
エメラルド(突)→後ろから銃で支援・戦況把握

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〇パロ金銀出会い編メモ

ゴールドがシルバー達の縄張りに侵入

ポケモン達に追い掛け回される

孵化の手伝いをしていたシルバーのところまで来る

 すんでのところでストライクのしつこい連続切りをかわしたゴールドの目に入ったのは、赤銅色の長い毛だった。見たこともない姿にとある人形ポケモンの色違いかと思ったゴールドだったが、次の瞬間にはそのポケモンの銀色の瞳と目が合って自分の間違いを悟った。あれは、人間だ。
 ……って、人間!?
 巻き込んだ、という危機感がつのったがもはや後の祭り。とりあえず逃げろとだけ伝えようとゴールドは息を吸い込み、そのまま息を詰めた。真っ正面に、スピアーの群れ。後ろからは、ストライク。左右に逃れようとも追い付かれるのは目に見えている。逡巡は一瞬だった。


シルバーが両者を止める

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・永遠の愛は誓えない





「ゴールド」



 不意に名前を呼ばれたかと思うと、シルバーがオレを抱きしめる。

 なかなか自分からオレに甘えてこないあいつが、だ。

 嬉しいと言えば嬉しいのだが、正直言って意外すぎてどう反応すればいいのかわからない。



「ゴールド」



 オレの首筋に顔をうずめたシルバーのくぐもった声が響く。

 その震えた声に、縋るような抱きしめ方に、ああこいつ不安なのか、と漠然と思う。



 シルバーの頭に腕をまわして、もう片方の手は背中にまわして。

 あやすようにトントントンと叩くと答えるようにシルバーの腕の力が増す。

 本当にどうしたんだこいつ。可愛すぎる。



「シルバー。何か、あったか?」

「……何も」

「じゃあどうしたんだよ、急に」

「怖く、なったんだ」

「何が?」

「オレたちは、いつまでこうしていられるのだろうと」

「…………」



 答えられなかった。

 無意識のうちに考えないようにしていたこと。

 いつかは、オレも、シルバーだって結婚して、お互いに家庭を持つようになるのだろう。

 その時には多分、オレたちは今と同じ関係ではいられない。

 離れたくない。けれど、そんなオレのわがままよりも優先させなければならないことは、きっとある。



 思わず腕に力が篭った。



「好きだ、ゴールド。いつかこの想いが失われてしまうとしても、それでも今は、本当に、お前だけを……っ」

「……わかってる、シルバー」



 オレもあいしてる、と囁いた。











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〇カルチャーショック(パロ設定ジョウト組)

「シルバー、耳かきしてあげようか?」

「あぁ……頼む」

 *

「ええええ!? お前ら、膝枕に耳かきって、え、え、マジかよ!?」

 それでデキてないなんて!?

「うるさいっ」

「昔からよくしてたわよ? はい、反対向いてシルバー」

「だって反対向いたら確実にクリスのむn」

「ゴ ー ル ド ?」

「すんませんもう何も言いません」

 *

 後日。

「シルバー、耳かきしてあげようか?」

「い、いや……いい、自分でする」

*****

 どこがパロってシルバーとクリスが昔からの知り合いなところ。クリスは照れるシルバーを可愛いと思いつつも少し残念に思ってればいい。





〇責任取りやがれ(金銀)

 最近は街中で可愛い子を見ても何とも思わなくなってしまった。男としてこれはどうなんだ。そもそもお前がかわいすぎるのがいけないんだ。だから、

「責任取りやがれこのばかシルバー!」

「……その台詞はむしろ(こいつに啼かされている)オレがお前に言うべきだよな?」


*****

 責任をとるのは男の仕事。



〇夜行バス(金銀/現パロ)

 完全消灯し、カーテンを締め切られたバスの車内というのは不思議なものだった。カーテンの布に高速道路を照らし出す電灯の光が映し出され、隙間から入り込んだ光だけが車内をうすぼんやりと照らし出す。バスの走行音に満たされた車内には寝苦しそうに動く人はいるものの、話し声はしなかった。雨が窓を叩く音が嫌に響く。隣からは、穏やかな寝息。
 シルバーだ。
 そこにいるのが当然のように隣に座っているゴールドの想い人は「酔うから」と消灯前から早々に眠りについていた。一方ゴールドはいつまでたっても眠れそうにない。いい加減寝ないと、翌日が辛いだけだというのに。
 本来は綺麗な赤銅色に見えるはずのシルバーの髪は、今は明かりがないおかげでゴールドと同じ黒色に染まっていた。ゴールドからすればそれだけで別人のようにも思えるのだが、不安になって顔を覗いてみるとやはりいつも通りの整った造作がそこにはあった。
 ゴールドが普段なら絶対に見せないような無防備な素の表情をじっくりと堪能していると、僅かながらにバスの風を切る音が大きくなって一段とカーテンのスクリーンが眩しくなった。外よりもトンネルの中の方が明るいというのは不思議なものだ。
 急に差し込んだ光がシルバーの色素の薄い肌から更に色みを奪う。それはとても不吉なことのように思えた。青白い肌のシルバーが、まるで死人のようにゴールドには見えて――。

「……何だ」

 伸ばした手が、シルバーに届く前に止まる。異様なまでにシルバーが気配に敏感なのを忘れていた。起こさないように細心の注意を払っていたはずなのに。銀の瞳がゴールドを射抜く。シルバーが自分を見てる。彼の意識の中に自分がいる。それだけでゴールドには喜びが込み上げた。宙に止めた手をシルバーの頬にまで伸ばした。
 大丈夫、温かい。

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結論:金→最悪 銀→女の敵 晶→調整役
表向きは金晶+銀晶なんだけど実は金銀+晶。

・妙に仲がいい三人組。金と晶は幼なじみで、そこに銀が混ざる感じ。
・金と銀は性格が全然違うのに何故か相性がいい。喧嘩も少ない。
・金や晶は恋人を作ることには作るけど三人組の結束が強すぎて長続きしない。主な原因は金。彼女よりも晶(や銀)を優先させる事がしばしばあるし、晶のデートには銀を引き連れて覗きに来るし。晶は金の彼女と揉める事がたびたびあったので予定とかを入れる時はかなり気を使ってる。彼女がいる時は絶対に金とふたりっきりにはならないようにしたりとか。
・金晶は小学校から、銀は中学から同じで三人そろって同じ高校。中学の時点で三人の仲の良さは公認で同中の人は絶対にゴールドやクリスと付き合おうとはしない(シルバーは告られても必ず振るから片思いさんがいっぱい/バレンタインはゴールドよりも貰う)。が、高校ではそんなことは知られていないのでいろいろとめんどくさいことになる、と。
・学校は多分私立。ゴールドはお金があるから普通に入って、クリスは奨学生だから成績キープが必須、シルバーは多分ブルーの家にお金を出してもらってる。
・カントー組4人はいるとしたらジョウト組の一つ上。イエローとマサラ組は同い年。ホウエン組は一つ下。
・ゴールドはサッカー部かな? クリスは奨学生だから部活はダメ、シルバーは……やってなさそう。
・ゴールドの試合の時にはシルバーとクリスが二人で応援に来る。
・クリスは昔はゴールドと一緒に地元のサッカークラブに所属してた。というかクリスが最初に始めてゴールドを巻き込んだ。
・登下校は結構バラバラ。通学手段は考えてない。寮かも。帰宅部の銀晶は時間が合えばよく一緒に帰ってる。
・1と2が高校での友人、3が同中。
1「クリスってゴールドくんと付き合ってるんじゃなかったの?!」
2「え、シルバーくんじゃないの?」
晶「……どっちとも付き合ってないわよ」
1「嘘ぉ!?」2「本当に?」
3「冗談みたいだけどそれが本当なのよねぇ。クリスたちは中学の時からそんなんだから」
1「じゃあじゃあ、ゴールドくんって彼女いないの?」
2「シルバーくんは?」
晶「どっちも今は独り身のはずよ」
1「クリスって仲がいいんだよね? 好みのタイプとか知らない?」
3「二人とも、やめたほうがいいわよ。あいつらに泣かされた女子は山ほどいるんだから」
晶「ゴールドは告白されたら大体OKするけど、3ヶ月と持たないわ。しかも全部女の子の方から振られてるし。シルバーはまだ彼女はいらないみたいね。片っ端から振るから結局皆告白するのは諦めたんだっけ」
3「そうそう。ゴールドの『好き』は枕詞にシルバーとクリスの次に、が入ってると思って間違いないわよ。シルバーに至ってはもうゴールドと出来てるんじゃないのという噂が流れるくらい女子に興味を示さないし」
晶「ゴールドと付き合ってる子もあたしじゃなくてシルバーに嫉妬することの方が多かったわよね」
3「クリスはほんっとよく避けてたわよねぇ」
晶「私があいつのせいでどれだけいらない喧嘩を押し売られたと思ってるのよ。いい加減慣れたわ」
1「それでも仲がいいのね」
晶「友達として、ならいい奴だもの。喧嘩売られるくらいで距離を置くなんて勿体無いわ」
3「というか、無理でしょ。ゴールドの方が」
晶「……かもね」
・学パロでは晶が総愛され。特殊パロでは銀が総愛され。
・金はとりあえず銀と晶が大好き。女の子は好き、くらい。
・銀は女心が理解できない。理解しようとしない。
・金が銀に構ってばっかりで彼女が寂しくて銀に嫉妬して銀を攻撃しようとすると金は即効でそいつを振る。金が一番酷い。彼女がいる時に晶が妙にそっけないのは昔晶に大説教を喰らったおかげで我慢しているが、何で銀は男なのに、と素で思ってる。
・多分金は両刀で銀は無自覚ホモ。
・晶が一番サバサバしているけど、それでも自分の恋愛と金銀との友情を秤にかけると金銀を取るような子です。
・三人とも互いに友情だと思ってるけど、金銀同士は無自覚な愛情。晶はそのことに何となく気付いてる。めんどくさいからさっさとくっつけくらいには思ってる。
・銀は女の子を振るときに「興味ないから」くらいは平然と言ってのける。が、晶に怒られた。
・こんな酷い奴らがそれでも学校でやっていけたのはひとえに晶と顔の良さのおかげ。
・みんな理系。でも金は文系脳。銀は典型的な理系脳。晶は文系型だけど努力の甲斐あってオールマイティ。
・成績順でクラス分けされる恐怖の学校。進学校です。
・三人組は最上位クラス。いわゆるあんまり行事系で盛り上がらないクラス。クリスは最上位クラスから落ちると退学のためほぼ主席をキープ。成績上位者は学費が安くなる制度のためシルバーも頑張ってる。この二人についていくためにゴールドは必死。文系科目は得意なんだけど数学と理科が皆目分からない人。シルバーは逆に国語がてんでダメな人。暗記は何とかなるから社会はマシ。英語は喋れたら面白いと思う。

「クリス……頼む、数学教えてくれ」
「あら、シルバーに聞けばいいじゃない」
「あいつの説明じゃあオレには理解できねぇんだよ。説明しているときのあいつはオレと同じ言葉を喋っているとは思えねぇ」
「確かに、シルバーの説明はちょっと難しいわよね。それじゃあ、クリスちゃんの数学講座、開いてあげますか」
「さっすがクリス! ちょー愛してる!」
「はいはい、どういたしまして。それで、どれがわからないの?」
「え、全部?」
「……授業聞いてた?」
「…………スミマセンほとんど寝てました」
「それじゃあ自業自得じゃないの」
「そうだけど! マジで頼むってクリス!」
「わかってるわよ。じゃあ、初めから説明するわよ」

「……それで、ここでaの値について場合分けだ。a≦0の時の最小値はf(0)=……で、……おい、聞いてるのかゴールド」

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緑と紅がメイン。チラッと藍と金。

皆ニセモノすぎてどうしようかと思うくらいにニセモノです。特にグリーン。

サファイアを訛らせようとするとついついこってこての大阪弁を話させてしまいそうになります……福岡弁むずかしい。「なか」と「けん」と「とよ」と「ばってん」があればなんとなくそれっぽく聞こえるかなぁとか思ってみた。

ポケスペに一人称「ウチ」のこってこて大阪弁女の子キャラが欲しい。アカネがこれか?
折角HGSS編やってるわけだから、コトネちゃんポジションに是非! おじいちゃん達がコガネ付近だからあり得るって!


 

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「うわ、凄い人……ねぇねぇ、」
「? なんスか?」
「もしかして、間引き?」
「そうなんっスよ。対象がかなりでかい町らしくて、間引きの範囲が広いのなんのって。迂回しようにも南の方の間引きも重なってるもんだからできないんスよ」
「ふーん、そっか……」
「兄さんは向こうに用事で?」
「そうなんだよねぇ。できれば早く行きたいんだけど。そっちは?」
「こっちも同じっス。向こうの町まで行きたいんすけど、手が足りなくて」
「へぇ……何人?」
「俺も合わせて三人っス。兄さんの方は?」
「二人と足手まといが一人、かな。ちょっと相手してくれる?」
「喜んで。俺はゴールドって言うんスけど、兄さんは?」
「カイトだよ。それじゃあ、場所を変えようか」

 *

「ふぅ……兄さんお強いっスね」
「こっちも十分危なかったよ。他の子も君くらい強いのかな?」
「俺の命を預けられる存在っス」
「って事は中衛さんとか後衛さんかな。さてゴールド、チームを組んで一緒に間引きの中を突っ切らない?」
「俺達もそう言ってくれる人を探してたんスよ。一度全員集めてみませんか?」
「そうだね、それがいい」

 *

「シルバー……“氷遣い”の?」
「そう呼ぶやつもいるらしいな」
「……何だ、それ?」
「僕らが知ってる限りの最年少発現者の二つ名だよ。憑依が得意で氷を自在に操る、という事になってる。噂が本当なら僕よりも先輩なはずだよ」
「結局は凄い人って事か」
「……そうだね、僕らと同じ召喚士だ」
「んじゃ、そっちの紹介を頼む」
「うん、僕はカイト。で、このおっきいのが相棒のサン」
「どーも、おっきい奴だ」
「こっちのちっさいのがジスト」
「……ちっさくて悪かったなこれから伸びるんだ!」
「ジストは戦力にならないから、それも考慮してほしい」
「そこまできっぱり言わなくてもさー」
「こういう時に曖昧に言うと後で痛い目を見るんだよ。それとも戦えるって?」
「いーえ全然」
「なら文句言わない」

「……その三人ではどれくらいやってきたんだ?」
「ナナシからここまで、かな」
「距離としては十分だな」

 *

「あの、さ。サン」
「どうしたんだよ?」
「何でわざわざチームを組むの?」
「敵が多すぎるからだな」
「じゃあ何で他の人達はチームを組んで向こうに行かないの?」
「チームを組んでも、その中での連携が上手くいかなかったら意味が無いからだな」
「俺達は上手くいくの?」
「それは俺達次第だな」

 *

「戦力確認。まず、憑依は? 基礎能力と特殊能力のどっちを重視してる?」
「俺は基礎重視の電気。一応雷は落とせるが、脅しくらいにしかならないな」
「俺は特殊能力特化だ」
「まぁシルバーは三匹憑依だから基礎も十分上がってるぜ」
「三匹……凄い。僕とサンは基礎重視で、サンは悪が少し使える。クリスは?」
「あいつは憑依は使わねーな。得物が弓だから、今回は戦況把握と後方支援に徹して貰うと思う」
「わかった。三人の普段の役割分担は?」
「俺はずっと前」
「後寄りの中衛、クリスが後だな」
「ポケモンはどれくらい使う?」
「俺は使わん」
「俺はエイパムとマグマラシが多いな。クリスは弓の時はネイティオを足場にするくらいで、弓を使わない時はベイリーフも同時に使うな。カイトは?」
「僕は憑依してない子の指揮はジストにお願いしてるから、実質使わないみたいなものかな。サンは使わないよ」
「だが、今回は移動用以外は出さない方がいいだろうな」
「そうだね。敵か味方かわからなくなりそうだ」

 *

〇ジョウト組 学パロ

「クリス!」
「何よ、ゴールド」
「お前、スカートの下に体操服ズボンは反則だろ! 男のロマンを何だと思ってやがる!」
「……あんたがスカートの中を覗かなかったらいいだけの話でしょうが!」
「ぶへっ! ……ついでにその脚力も反則だろ……」

「って事があったんだよ」
「確かに反則だな」
「だろ? お前ならわかってくれると思ってたぜシルバー!」
「……いや、脚力の方が」
「…………」


 クリスならスカート下に体操服着てくれると信じてる! ブルー姉さんは着ない、サファイアは気にしない(そしてルビーに怒られる)、お嬢は金持ちってよくわからない。イエロー? 彼女は未知の世界(=誰も知らない)かなぁ。
 スカートの丈はブルーはかなり短め(でも冬は長くすればいい(関西人万歳)、クリスは校則守って年中膝丈だといいよ(それでどうしてゴールドがスカートの中身を知ったのかは疑問だが)。で、私服の時は短めだったり。

 *


****


 ねぇゴールド。

 なんだよ?

 まちのそとにみずうみがあるでしょ?

 おー、あるな。

 そのほとりにね、すごくきれいなはながさいてるんだって。

 花ぁ? それがどうしたんだよ、ルビー?

 ゴールドはみにいきたくないの?

 えぇ? おれはべつに……

 なーんだ。つまんないの。

 花なんかよりもチャンバラしようぜ! ほら、来いよ!

 チャンバラじゃなくてけんどーだよ。というか、またグリ兄にまけたの?

 っ、うっせーな! いいからやるぞ!


 *


 ああ夢だ、とゴールドは思う。それもとびきり悪い夢。なぜなら、あの最悪の日の終わりまでこの夢は終わらないのだから。


 *


 太陽が森に乗り移ったようだっだ。辺りは夜とは思えないほどに明るくて、辺りは夜とは思えないほどに騒がしい。ヨルノズクの群れが逃げ惑って宙を舞うその下で、町の男達が湖から水を汲み上げている。そして、そこから少し離れたところを走る二つの子供の影があった。
 二人のうちの長身の方がもう片方の手を引いて夜の闇の中に逃げこむ。しばらくして二人が足を止めると、息を整える間もなく長身の方がもう片方の肩に掴みかかった。

「何があったんだ、ゴールド!」

「わっかんねぇよ!」

 グリーンに肩を掴まれたゴールドが反駁する。正面の兄の顔をキッと睨み据えて肩に置かれた手を振り払った。低い森の悲鳴の中に息の上がったグリーンとゴールドの呼吸音が混ざる。
 ふぅ、とグリーンが大きく息を吐いた。珍しく声を荒らげていたグリーンの瞳にいつもの冷静な色が宿る。

「……悪い。ゴールド、何が起きたのか話してくれないか」

 グリーンに真っ直ぐに見つめられて、ゴールドにも徐々に落ち着きが戻ってくる。熱気に当てられた思考も、湖からの湿気を帯びた風で冷まされて元に戻りつつあった。ぽつぽつと、ゴールドは話し出した。


 *


 ゴールドとルビーが喧嘩して、ついゴールドの手が出過ぎる事はよくあった。それくらいルビーは強かった。それでも今回は意識まで飛ばしてしまって、流石にゴールドも反省していたのだ。
 だから、湖の花を摘んできてやろうと思った。

「湖の花?」

「ルビーが話してたんだよ。湖のほとりにきれいな花がさいてるらしいからそれを見に行きたいって」

 行ったはいいものの話の花は見つからなくて、日が暮れかけた時には諦めて帰ろうとした。

「そしたら、おれ、見たんだよ」

「……」

「町のやつが、ちっさいポケモンをいじめてたんだ」

 酷い怪我だった。本当に死んでしまいそうなほどに。思わずゴールドが止めに入ると、そいつらはゴールドも標的にしだした。

「そんな顔すんなよ。全員兄貴よりもたいしたことなかったし。人数多かったのはたいへんだったけど」

 そして、それは起こった。

「急にポケモンが燃えだしたんだ。そんでそのままあいつらにつっこんで、あばれて、それで森に火がうつった。びっくりしてたらうしろからガツンとやられて、気が付いたら周りは完全に燃えていて、……そーいやー兄貴どうやってあの中に入って来たんだ?」

「少し、な。……それじゃあゴールド、お前は何もしてないんだな?」

「してねぇよ。あんまりにもタイミングよく燃えるからおれもおどろいたけどさ」

「そう、か……。そのポケモンは?」

「さぁ? 気が付いたときにはいなかった」

 *

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Q.エメラルドまでの図鑑所有者が全部で10人。この中から二人を選ぶ選び方は全部で何通り?

A.10C2=45(通り)

つーわけで、頭の中のキャラ像整理のためにも45通り書いてみる……?

組み合わせ書き出し(前後は関係ありません)
色つきの名前の上の行と右の列を見るといい感じ。書いたら打ち消し線。シチユウ設定で書いたものに限る。
それにしてもクリス以降は色が決めにくい。

赤緑 赤青 赤黄 赤金 赤銀 赤晶 赤紅 赤蒼 赤翠
  緑青 緑黄 緑金 緑銀 緑晶 緑紅 緑蒼 緑翠
    青黄 青金 青銀 青晶 青紅 青蒼 青翠
      黄金 黄銀 黄晶 黄紅 黄蒼 黄翠
        金銀 金晶 金紅 金蒼 金翠
          銀晶 銀紅 銀蒼 銀翠
            晶紅 晶蒼 晶翠
              紅蒼 紅翠
                蒼翠
                 

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「着いたね。ここが、始まりの町」
「俺の旅も終わりかぁ……結局南の方は周れなかったのな」
「時間が無かったからね。それじゃあジスト、お元気で。君と出会えて本当によかった」
「なんだか今生の別れみたいだな」
「事実、その通りだからね」
「へ?」
「僕は君にこの地方についての様々なことを教えてきたけど、一つだけ、君に教えていないことがある」
「何だよ」
「何だろうね。ヒントはそれなりに残してきた。今から言うのが最後にして最大のヒント」
「おう」
「ジスト。君がこのシチユウ地方に来た日が何日だったか覚えているかい?」
「んーと、日記を見れば……」
「じゃあ、外に出たら新聞を買うといいよ」
「何で」
「さぁ、これでお別れは終わり。時間が迫ってる。さぁ、乗って」

 *
謎解き要素があれば楽しいよなーという、ただそれだけ。

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文章だけじゃあ明らかに分かりにくいと思うので(まぁ絵があっても分かりにくいが)絵も導入してみた。

シチユウの設定です。空間が他の地方とは隔離されているのですが、そのついでみたいな設定。時間軸とか平行世界とかそんな感じ。
矢印の向きに時間が進んでます。内はシチユウ、外はシチユウ以外の地方の時間の進み方です。
図を見れば分かりますが、逆向きです。
シチユウで時が進めば、他の地方では時が遡ってます。これが分かればおっけー。

fimg_1267796456.png

図中の1がジストがアサギの方からシチユウに紛れ込んだ時間です。
そして赤色矢印のように時間が経過して、シチユウ地方から脱出してカナズミに着きます。その時間が図中の2。
青色矢印は外の時間の流れには逆らってます。つまり、外では1より2は過去になります。
そしてシチユウで1よりも昔の話、スズシロ博士がシチユウに迷い込んだ(図での3)のは外では1よりも未来の話になります。

この説明だとジストはアサギからシチユウに紛れ込むよりも前にシチユウから脱出してカナズミにいます。
このときジストは外に二人います。これでばったり二人に会ったらとんでもないことになります。だから、一度シチユウに入ってから外に出るまでの間には時間制限があります。それを超えると、もう外には出られません。このパターンが博士であり、サファイアにあたります。
この制限時間ってのは、進入地点と脱出地点の物理的な距離によります。船でアサギまで戻ってる最中にもう一人がシチユウに入ってしまえば問題ないです。それと、シチユウに入ってしまう人間は『時空の狭間』のようなところを通ってきます。ここは時間の進み方がおかしいところ。

……なんかわけわからんな。
それで案内役のカイトがセレビィってのはどうだろうかというものだった。極端に言えばポケモンが人型をとってる、ってやつ。シンオウの神話に「昔は人もポケモンも同じだった」というのがあるんですよ。異種婚姻譚の伝承です。オスカー(英国)ですね!
私のこのセレビィのイメージはそれ。ちなみに「シンオウ神話時代」って書いてるやつのイメージはこれなんです。人であり、ポケモンでもある。「要するに擬人化だろ」って言われるんだと思いますが私は違うと思ってます。

そうそう、それでジストとカイトは名前変えようかなぁなんて思ったんだった。

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憑依能力について。
 ・ポケモンのタイプによる能力
 ・ポケモンの種族による能力
 ・ポケモンの強さによる能力
  の三つが付加。
憑依者にかかる負担は種族値の合計に比例。
複数匹を憑依させるときはその和。
ポケモンのレベルは負担には関係ない。
レベルは付加される能力の強弱に関係。
憑依するポケモンのHP・攻撃・防御・素早の強さは憑依者の基礎能力に、特攻・特防は憑依者の特殊能力の強さ・耐性に関係する。
タイプ相性は憑依でも存在する。憑依されてない人間はノーマルタイプ。
複数タイプのポケモンの能力の上がり幅は平均される。
大体の能力は特殊能力を付加するが、ノーマル・格闘・飛行・岩・鋼は該当する特殊能力がない。基礎能力が向上する。
ドラゴンタイプは特殊能力かつ基礎能力だが、負担が大きい。エスパーも負担が大きい。

タイプによる能力(未完)
無 基 平均的に上がる
炎 特 炎を出せる
水 特 水を出せる
雷 特 雷を落とせる
草 特 草の成長を操れる
氷 特 氷を出せる
闘 基 攻撃がよく上がる
毒 特 毒の生成・状態異常の治癒が可能
地 特 地面を操れる
飛 基 身が軽くなる
超 特 超能力が使える。負担大
虫 特 
岩 基 防御がよく上がる
霊 特 
竜 基・特 強力だが負担大
悪 特 
鋼 基 タフになる

 こんなに設定練っても戦闘描写苦手だから意味無いんだよなぁ。


ポケモンに技を仕掛けられたときの人間の対処法
・避ける
・音技は耳を塞いで大声を出して音をかき消す。自分の耳で技の音が認識できなければOK
・光技は目を塞ぐかゴーグル着用でかわす。
・精神的にくる技(うそなきとか、いばるとか、いかくとか)は人間には効かない。

状態異常
・基本は毒タイプのポケモンを憑依させて治療する/してもらう
・毒・まひは薬でも治る
・やけどは通常のやけどの治療と同じ。軽症のものは自然治癒で大丈夫。
・ねむりは起こせばいい。
・こおりづけは炎で溶かす。やけどに注意
・こんらんはなかなかならないが、なった場合もしばらくすれば治るし、攻撃を受ければ回復する。
・メロメロにはならない。
・呪いはかけてきたポケモンを倒せば解消される。

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☆説明
 ちょっと設定に偏りすぎた話だったのと、あまりにも長すぎたので……。
 設定は結構増えてきたから喋らせてみた。
 ホウエン組書こうと思ったけどサファイアの訛りは分かんないしルビーのタメ語も分かんないしラルドは性格自体謎だし。
 未だにエメラルドを名前と認識できない自分がいる。ルビーのサファイアの呼びかけはサファとかサフィでもいいかなと思ったけど、愛称って勝手に設定すると凄い違和感覚える人が絶対いるんだよね。私はゴールドの「ゴー」はアウトな人。「シルちゃん」はいける。自分でもたまにそう呼ぶし。サファイアはサファよりもサフィ派ですけどそしたらTOAの白髪変人研究者の姿が脳裏に……orz
 はい、話違うね。

☆前話
 グリゴールビで三兄弟とか考えてる自分の異質さを思い知った。

 なんでこの組み合わせなんだろーとか考えても考えても……? よくわからん。
 原因は多分ルビーなのですよ。寝てるときに見る夢の中で何故か奴はリザードンを使っていたのです。
 更にゴールドが町追われた設定は決定で、しかも実はそれなりにいい家ということにしておこうとも思っていて、ルビーを考えるとこいつも坊ちゃんっぽいよなぁと思ってたら、じゃあ兄弟にしちゃえば良いじゃんと天啓到来?
 うん、設定作った順番で言うとゴールビが先。それになんでグリーンがくっつくことになったのか……? さっぱりわからん。
 しかもこの三人を兄弟にすることに決めてから設定まとめノート見返してみたら、同じ歳で能力発現することになってるんですよ! ここまできたら運命感じません?
 ほんでつらつらとえげつない過去を捏造して、いい感じにルビーがどろどろになって、私的には満足してるんだが。
 グリーンは苦労人長男気質、ゴールドは用意周到でも楽天家、ルビーは天才肌ゆえにマイペース てんで似てないのですが、共通点は結構策略家なところ。ゴールドで首を傾げるかと思いますけど、エメラルド編でアオギリにつかませた腕が実はマジックハンドだった、ってシーンを思い出していただければちょっとは、わかりやすいかな……? ゴー君は天才じゃあありません。シル君は天才なんですよね。ただゴールドは家がスペとはかけ離れてるから性格はちょっと影響でるかもしれんな……。

 さてはて、ここまでくると未だに何も考えていないレブルを考えなきゃですね。
 レッドは発現が遅めで、へたれ。ということだけは漠然とある。ブルーお姉さまは一人で孤独に戦ってそうな感じですかね。シルバーいないし。

☆キャラ概観
・レッド
 この妄想のレッドは白のへたれです。召喚士の能力発現の年齢制限って、純粋にポケモンと心を通わせられる年齢制限なんですよね。だから遅めの発現のレッドはそれだけ純粋ってこと。死が隣にあるようなこの地方で、真っ当な幸せな家庭で育ってきたということ。子供っぽくて、皆を照らす太陽みたいな。スペじゃあこの役割はゴールドのような気もするんですけどね。この妄想のゴールドはちょっと病んでましたから。発現は遅いがグリーンとかブルーとかと肩を並べられるくらいには強いです。才能、というかポケモンの力を引き出すコツを最初から知っていた感じかな。

・グリーン
 長男であんまり親子関係も上手くいってない家育ち。弟達の面倒を見てきたから、他人の世話をしたり他人を支えるのは無意識のうちにおこなえる。でも逆はできない。コツコツ努力家。ブラコンじゃあないけど弟達は本当に大切に思ってる。家族だもの。

・ブルー
 この人は未だにイメージを掴みきれていない。クリスもサファイアも召喚士としては幸せな部類に入るので、ブルー姉さんは結構辛い過去だったりするんじゃないかなぁと思う。それを一人で乗り越えた、凄く強い人。グリーンとは結構昔からの知り合いだけど、一緒になってつるむようになったのはレッドがいるようになってからだと思う。レッドの温かさに惹かれた人。恋じゃあないですけど。

・イエロー
 白→黒。
 初めは純粋だったんです。でもね、黒くならないとやっていけないのシチユウ地方って。黒っていうか、純粋だとどうしても人一倍傷ついてしまうから、その自衛として純粋さを捨て去ろうとしている感じ。そういう黒さ。何も知らないままの子供じゃあいられなくなって大人の汚さも知って、真っ白ではいられなくなったという黒さ。だから基本的に皆黒だよ、といっておく。

・ゴールド
 性格捻れ第一号。もう最近の時点では普通になってるんですけど、昔は人間不信とかで大変だった人。三兄弟の家は親がダメな感じなので、ゴールドの楽天家っていうのはもう都合のいいことしか見たくない、という過去の願望から生まれた癖が主な原因で形成されたのではないでしょうか。
 二年くらい仙人生活をしていたから気配を殺したりするのは得意です。

・シルバー
 諦観と傍観な人。シルバーのイメージは……いじめっ子がどっか行ってクラスにぽつんと残されたいじめられっ子? みんな余所余所しくて一人孤独にクラスから浮いている、そんな感じ。周囲も周囲で下手に話しかけたら今度はイジメの標的が自分になるのではないかと互いに互いを見張ってる。でも放っておくのは忍びなく思ってる、そんな感じ。シルバーは物心ついたころからそんな感じなので慣れてるからもはやなんとも思わなくて、周囲の気持ちも感じてそれを受け入れている。シルバーはクラスの皆が好きなんです。自分から話しかけにいく子がクリス、誰もいないときにシルバーの方から話しかければ相手するのが他の面々、だけどめんどくさいからシルバーはそんなことしない。基本暗い、でも白。人間の黒さを知った上で白さを信じられる白。
 村よりも森にいることが多いくらいなんで野性の本能的なものが結構備わってる。気配には敏感。第六感がある。

・クリス
 自分が正しいと思ったことを貫き通す人。納得できないことには従わない。ある意味理想家。でも理想しか見てなくて現実を知らないんじゃなくて、現実を知った上で、それでも理想を貫き通すタイプ。(……ってこれアビスオリキャラの誰かもこんな性格だったような)

・ルビー
 性格捻れ第二号。ゴールドとは違って元が聡いから余計に泥沼にはまっちゃってました。かつての自分の兄達への信頼を疑いだして、でも心のどこかでは信じてる自分がいて、その自分を理性は疑いだして、みたいな自分で自分を疑うにつれて自分が二つに分かれちゃいそうになる感じ。信じてる自分は疑う自分を拒絶するようになって、疑う自分も信じてる自分を認めない。でもどっちも自分。矛盾。これが主要な捻れ要因かと。後はこれを外に吐き出せる相手がいなかったってことですか。
 サファイアに全部ぶちまけてからはすっきりしたみたいです。サファイアに依存気味。

・サファイア
 天然ルビー専用カウンセラー。野生児ですけど、本質的にはお母さんみたいな懐の深さを持ってる人じゃないかなぁ。自然に長く触れてきた人って、自分や人間のちっぽけさをよく知ってると思うんですよね。だからくよくよしない、前向き。自然の中で暮らす限り、一人で暮らしても平気な子だと思います。

・エメラルド
 この子もあんまり考えてないんだよなぁ。召喚士に至る経緯は凄く平和的な子です。召喚士になっていろんな事を経験しても結局は前向き。悲観的な傾向のあるルビーとは対照的。

結論。
白→レッド、シルバー、クリス、サファイア、エメラルド
黒→グリーン、ブルー、イエロー、ゴールド、ルビー
おお、ちゃんと半々になった。


☆CP(組み合わせ)概観 思いついたのだけです。
一般的なの
・赤緑
 逆にしたら本当にお兄ちゃん(緑)の甘える場所がなくなるので順番は固定です。てかレッドは総攻めだな。皆を癒してあげてください。
・赤青
 上の通り。レッドはみんなのお母さんw
・赤黄
 イエロー黒なんですけど、でもイメージはスペ本編な感じで。
・金銀
 金はツンデレではなくて鬼畜系Sに近いと思います。銀もツンデレじゃあない……かな? じゃれあい。
 紅にとっての藍が金にとっての銀です。無自覚に救済してる。銀は金の危うさを承知の上で傍観してますね、きっと。
・銀晶
 コンビです。恋愛じゃあないの! それでもあえて×表記するなら晶×銀です。銀受けです。銀は一人でも平気ではあったかもしれないけど、やっぱり晶の存在は嬉しかったんですよね。んで晶は晶で放っておけない、みたいな。でも銀は一人でどっかにふらーっと行ってしまうので晶は追いかけるのが大変です。
・金晶
 こいつらは、銀を愛する同士です(言い方キモい 後ろから銀を見守ってるイメージです。単体同士ではめちゃくちゃ仲がいいわけではないのかもしれない。二人っきりになったらなんとなく気まずい、みたいな。(それって恋じゃねというのはスルーで
・紅藍
 相互扶助? 紅は藍に多大に寄りかかってますけど、藍もそれなりに紅に寄りかかってるんだよ、ってこと。ただ紅は藍がいなきゃ生きていけないだろうけど藍は紅がいなくても生きていけます。
・紅翠
 友情ね、友情。紅は藍がいるからBLダメ。悲観的な紅を「なんでそう暗いほうに考えるんだよ」と軌道修正してあげる役割だと思います翠って。藍は「そうかもねぇ」って感じで、悲観的だろうが楽観的だろうがなるもんはなる! みたいな思考回路なんであてにならなさそう。紅は藍でかなりまともな方向に軌道修正されるんですけど、翠もちょっとその手伝いをしてるかなと思います。

マイナーなの
・緑金
 手の焼ける弟と世話焼きな兄貴。
・緑紅
 お互いになんとなく申し訳なさを持ってる。緑は甘やかすのは天才的に上手いから緑の手にかかれば紅だってブラコンになりますよきっと。
・金紅
 兄弟ってよりも友達? 兄弟愛はどっかにあると思うけど、性格は合わないと思う。同属嫌悪に近いものがありそう。
・緑銀
 緑は銀可愛がるだろーなー。でも銀の方が召喚士としては先輩だから教えあったりしてると思う。

 緑さんの絡みっぷりすげぇw あとラルドだけじゃん男w

☆ふと思ったこと
・シルバーはこの10人の中で一番フェミニストだと思う。女の子と男の子で扱いの差が激しい。女の子って男の子に比べると弱いものですから、弱いものには優しくしないとという意識がかなり働いているイメージがあります。子供に対しても同様で、だからラルドだけは女の子みたいな扱い。ラルド複雑、みたいな(笑
・兄さん(グリーン)は男女平等に助けるタイプですよ。
・ルビーは正直サファイア以外はどうでもいい。でも処世術として、フェミニストの皮を被ってます。だから仲良くなると扱いは男女平等に悪くなる(最悪だこいつ まぁ、扱いが悪くなるほどルビーが信頼してる人間ってほとんどいませんけどね。
・レッド・ゴールド・エメラルドはそんなこと気にしてないと思うな!

☆一人称・二人称
 ちょっとまとめとかないとまずいかなーと思いまして。
 まず「俺」について。
 私は普段は滅多にカタカナとかひらがなとか使わないんですけど、スペキャラは差別化のために導入しようかと思います。レッド・グリーンが「俺」でゴールド・シルバーが「オレ」でエメラルドが「おれ」。
 シンオウ組はダイヤが僕でパールが俺だったと思うから、全部ひらがな?
 イエローは「ボク」カタカナ指定。
 ブルーはあたし? 私?
 クリスは私だよね。サファイアは……なんだったっけ。お嬢は私と書いて「わたくし」と読む、と思う。
 ルビーは僕だったと記憶してるんですけど、この人は漢字でいいや。ダイヤがひらがな。
 一回単行本総ざらいしたほうがいいですね。んで表でも作らないとわかんなくなりそうだ。
 二人称って言うのは、ゴールドは「てめー」じゃなくて「おめー」っぽいなと思っただけです。


☆どうしようルビーがツンデレっぽくなる……orz

拍手

赤 8/8 16歳(5章時)O
緑 11/22 16歳(5章時)AB
青 6/1 16歳(5章時)B

黄 3/3 14歳(5章時)A

金 7/21 B
銀 12/24 AB
晶 4/30 A

紅 7/2 O
藍 9/20 O


単行本よりまとめてみたのですが、ラルドの誕生日はどこに書いてあるんだっけ……? 後シンオウ組も知りたい。
こうしてまとめてみると、皆イメージ通りの日に誕生日が来てると思う。


さて、本日はイエローの誕生日ですねv


イエロー、お誕生日おめでとー!

イエローもキャラ像がまとまっていない一人なので文章はかけませんが、一応シチユウ設定でマサラ組に祝ってもらおうかと思います。




「ささ、ここに座って。真ん中よ?」
「え、ええっと……?」
「それじゃレッドとグリーン」
「隣座るぞ、イエロー」
「……この椅子に三人掛けは無理がないか?」
「つべこべ言わずにはい、座った座った」
「あ、あの……?」
「よーしオッケー! じゃーいくわよ、イエロー!」
「は、はぃ?」
「「「誕生日おめでとう!」」」
 ほっぺにキス×2 v

 ……!?!?

「れれれれれレッドさんにぐぐぐぐぐグリーンさん!?」
「おー、イエロー真っ赤だなぁ」
「うんうん、いいわねーこの構図」
「さて、始めるか」
「な、何をですか?」
「誕生日パーティーだよ。まぁ、いつもとそんなに変わらないんだけどな」




 オチがないw イエローの頬にレッドとグリーンが両側からいっぺんにキスって萌えませんかという話。レイエもグリイエも好きだよーv

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